水と緑の健康都市について

水と緑の健康都市開発とは

 箕面市北部・止々呂美地域の山林を造成し、約314ヘクタール、計画戸数2900戸のニュータウンをつくろうという計画。事業費は約985億円で、2900区画全てが売れても235億円の収入にしかならず、750億円の赤字が初めから見込まれています。その分は府民の税金をつぎ込みます(続きはこのページの下にあります)。

□ 汚された水と緑 検証 府の浪費型開発(「しんぶん赤旗」連載から

「水と緑の健康都市」の計画地→
(大阪府池田土木事務所、大阪府道路公社のパンフレットから)

□ 議員団の最近の質問などから

 ・ゼネコン奉仕やめよ 水と緑の健康都市開発 府議会委で和田議員主張(2007年3月10日付「しんぶん赤旗」より)

 ・環境破壊の「健康都市」開発 税金で750億円穴埋め 府議会住宅水道委 くち原議員が追及(2007年3月7日付「しんぶん赤旗」より)

 ・水と緑の健康都市 住宅地完売でも750億円赤字 宮原府議 府費投入やめよ(2007年2月28日付「しんぶん赤旗」より)

 ・完売でも750億円赤字 水と緑の健康都市 府議・候補ら現場調査(2007年2月18日付「しんぶん赤旗」より)

 ・トンネル工事で水枯れ!? こんな滝に誰がした(2007年1月28日付「大阪民主新報」より)

 ・箕面の滝に異変 二重三重の大型開発 900億円の無駄遣い(2007年1月28日付け「大阪民主新報」より)

 ・住宅完売でも赤字膨大 箕面市「水と緑」の健康都市 山下、宮本さんら視察(2007年1月20日「しんぶん赤旗」)









水と緑の健康都市開発とは

 箕面市北部・止々呂美地域の山林を造成し、約314ヘクタール、計画戸数2900戸のニュータウンをつくろうという計画。事業費は約985億円で、2900区画全てが売れても235億円の収入にしかならず、750億円の赤字が初めから見込まれています。その分は府民の税金をつぎ込みます。


 ニュータウンと大阪都心部を結ぶために、箕面の滝がある国定公園の山間部を貫くトンネルを建設。その事業費は約813億円です。


 1990年、住宅開発を目的に、後に健康都市が計画される一帯を買収したものの、経営に行き詰まったゼネコンを救済する形で、府住宅供給公社がゼネコンから土地を買収したことが始まり。


 国が建設計画を進めている余野川ダム(現在は凍結)のダム湖畔を臨む、「水と緑の健康都市」と名付けられました。


 その後、バブル経済が崩壊、また、絶滅危惧種オオタカの営巣が確認されるなどしたため、計画の見直しに迫られました。


 2001年には、見直しの検討委員会が、「地価が下落していることや、当地における住宅需要動向を併せて勘案すると、当地において早急かつ大量の住宅地の供給事業を府として実施する必要性は低下している」としました。


 しかし、府は、若干規模を縮小したものの、赤字分750億円を税金で補うことにして、02年に工事を再開。2007年秋に第1区域約1200戸の造成工事完了を予定しています。


 この事業をめぐっては、トンネル工事により、国定公園内の川の水量が減ったり、枯れたりし、箕面の滝の水量が減り、トンネルに漏れた水をポンプで川に戻すなど、自然破壊とむだ遣いがテレビ番組でも取り上げられています。


 日本共産党府議団は、当初からこの事業に反対。むだ遣いと自然破壊、ゼネコン救済を批判、事業の中止を求めてきました。