府立大・市立大「拙速な統合やめよ」ＯＢら考える会申し入れ

「府立大と市立大の拙速な統合はやめて」と要請署名を提出する人たち。向かい側前列左から二人目は旭堂氏。右端は宮原たけし議員、その隣はくち原亮議員（９日、府庁内）

　大阪府立大学と大阪市立大学の統合に反対する「大阪府立大学問題を考える会」と「大阪市立大学の統合問題を考える会」の人たちが９日午前、府庁を訪れ、両大学の拙速な統合をやめるよう求める要請書を１万人を超す署名を添えて提出しました。
　両会は大学ＯＢらで構成、府立大出身の講談師・旭堂南陵氏も要請に参加しました。

　参加者らは、「上から目線で統合を進めるのはおかしい。府民、市民、両大学関係者の意見を聴くべき」「どちらの大学にもそれぞれの特色があり、役割を果たしてきた。単に同じ学部があるからというのは統合の理由にならない」「大阪における公立大学のあり方を議論するというなら統合を前提とせずに真摯な議論を」など求めました。

　両大学をめぐっては、橋下徹大阪市長、松井一郎知事が、大阪に２つも公立大学はいらないと、２０１６年度の統合を目指しました。
　しかし、両首長の強引な手法に反発が広がり、統合スケジュールは延期に。
　現在両大学で、大阪での公立大学のあり方について検討している状況だといいます。

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