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大義も道理もない出直し市長選 「区割り」とん挫で橋下氏辞職 構想の破綻背景

 橋下徹大阪市長(日本維新の会共同代表)が3日、辞職して出直し市長選に再出馬すると正式表明しました。「何の意味があるのか」など市民から出る疑問や怒りの声を意識して、記者会見では「大義がある」「民意の後押しを得る」と操り返した橋下氏。本当にそうなのか。この間の言動から、「大阪都」構想が破綻し、追い詰められた中で自らの野望をあくまで押し通そうという、危険な狙いが見えてきます。
 なぜ辞職して、出直し選なのか。橋下氏は3日の記者会見で、選挙は「都構想の是非について民意を問うものではない。都構想の是非は住民投票で決まる」と語りました。大阪市を廃止し、特別区に分割する「大阪都」構想。それ自体は争点でないと言うのです。
 来年4月の「大阪都」以降に固執する橋下氏は、特別区設置の協定書(設計図)を夏までにまとめたいと主張。「設計図を示して徹底して説明に回る。その上で住民投票をやってほしい」といいます。
 「住民投票は究極の民主主義」と橋下氏。ところが国会で「大阪都」法が成立した12年8月になんと言っていたか。ダブル選で「大阪都」構想の方向性は民意を得ている以上、問題になるのは区割りだけで、「(住民投票で)過半数とれるまでは区割りを変えまくる」とうそぶきました。
 「設計図をつくらせてほしい」という橋下氏の「大義」とは、何が何でも「大阪都」構想への道に市民を引き込もうということでしかありません。

 橋下氏は「住民投票で決まる」という理屈を、「大阪都」構想が一大争点となった昨年の堺市長選で何度も使いました。しかし選挙結果は「堺は一つ」「都構想は百害あって一利なし」を掲げた竹山修身市長が維新候補に圧勝。「都構想ノー」の意思が示されました。
 今回の“辞職劇”の発端は、橋下氏が狙った“区割り案の絞り込み」が、1月31日の法定協議会で、維新以外の各党の反対で否決されたことにあります。それまで維新と協力関係にあった公明党も、区割り案の絞り込みに反対。橋下氏は1日の日本維新の会第2回大会で、「約束違反」「宗教を説く前に、人の道に反している」などと叫びました。
 「暗礁に乗り上げ、法定協議会が動かない」(松井一郎知事)のは、「慰安婦」暴言への怒り、堺市長選のンパン、維新政治に反対する市民的な共同の広がりの中で、大阪市議会でも地下鉄・市バスの民営化案が3度にわたって継続審議になるなど、市長肝いりの重要議案が暗礁に乗り上げ、橋下氏が追いつめられているからです。

 法定協議会の終了後、橋下氏は「非常識な議論」「都構想のプロセスづくりの戦略だ」などと非難。記者会見でも「議員が(「大阪都」構想の)設計図づくりを放棄した」と攻撃し、「法定協議会が反対なら、民意、大義を得るしかない」と再出馬を正当化。同時に、再選された場合、法定協議会が反対でも「一案に絞った設計図づくりを大都市局に指示する」とまで明言しています。
 住民投票を実施するには府議会・大阪市議会で協定書の議決が必要ですが、維新の会が過半数に達していない中で否決されれば、「ありとあらゆる手段を考える」とも発言。「民意」を語りながら、議会も民主主義も踏みにじるやり方に大義も道理もありません。




「大阪民主新報」2014年2月9日付より









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