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大阪府は控訴するな 堺過労死判決で党府議団

 堺市の市立中学校に勤務していた女性教師(当時51歳)の過労自殺を大阪地裁が認定したことをうけ、日本共産党大阪府議団は2日、橋下徹知事と中西正人教育長に対し、控訴しないことなどを求める緊急要望書を提出しました。
 女性教師は1997年6月、うつ病を発症。休職治療中の98年10月、自死しました。判決は、当時、生徒による教師への暴力が多発し、女性教師は、注意した男子生徒に腹部を殴られたり、職員室で女子生徒にいすごと引きずり回されるなど「日常の職務自体が強い肉体的・精神的ストレスを伴うものだった」と認定。「公務外」とした地方公務員災害補償基金大阪府支部の決定を取り消しました。
 要望内容は、▽判決を受け入れ、控訴しない▽基金支部での審査を迅速・適正に行う▽教職員の勤務労働条件の抜本改善−の3項目。宮原たけし団長らは、「基金支部の審査に時間がかかりすぎる」「精神疾患による休職が急増している。学校現場は過酷なものになっている」などと指摘し、「人格を否定され続け、自殺という結果になった。せめてものつぐないに上告しないでほしい」と要請しました。
 内屋幸治人事室長は、「要望いただいたことは伝える」と述べました。


「しんぶん赤旗」2010年4月3日付より


提出した要望書は以下の通りです。

2010年4月2日

地方公務員災害補償基金
 大阪府支部長 橋下  徹 様
大阪府教育委員会
 教育長    中西 正人 様

日本共産党大阪府議会議員団
 団 長   宮原  威 
緊 急 要 望 書

 去る3月29日、大阪地方裁判所は、当時堺市立中学校に在職していた女性教諭の過労自殺について、原告の訴えを受け入れ、公務災害と認めなかった地方公務員災害補償基金大阪府支部の処分を取り消す判決を下した。
 当該女性教諭は中学校2年生の学級担任だった1997年6月、うつ病と診断され休職したが、治療中の98年10月、自宅で首をつり自殺した。
 判決は、女性教諭が勤めていた中学校では、多くの生徒が教師の指導に従わず、備品の破壊や授業妨害が頻発していたと指摘。無断で帰ろうとした男子生徒を制止しようとして腹部を殴られたり、職員室で女子生徒に椅子ごと引きずり回されたり、「日常の職務それ自体が強い肉体的・精神的ストレスを伴うものだった」と認定した。
 今回の判決を機に、教職員の勤務労働条件の抜本改善を図るよう、下記3点を緊急に要望する。


1.  大阪地方裁判所が3月29日に下した堺市立中学校女性教諭の過労自殺についての判決を受け入れ、控訴しない。
2.  地方公務員災害補償基金大阪府支部における審査を迅速・適正に行う。
3.  教職員の勤務労働条件の抜本改善、命と健康を守る施策を強める。

以  上



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