橋下知事の暴言で声明
共産党府議団 “撤回と謝罪求める”

 日本共産党大阪府議団(宮原威団長)は16日、同党の小谷みすず府議に対して「核武装論者」と決めつける暴言を行った橋下徹知事に、発言の撤回と謝罪を求める声明を発表し、記者会見しました。

 問題の橋下知事の発言は、米軍普天闇基地の移設をめぐり知事が関西で受け入れてもよいとうけとれる発言をしている問題で、小谷府議が10日の本会議で、「即時撤去が県民大多数の声だ」として発言の撤回を求めたことに対して行ったもの。知事は「発言は撤回しない」としたうえに、「小谷議員が核武装論者だということを初めて知った。僕らはアメリカの核の傘に守ってもらっている。基地を全部国外に撤去せよということは自分たちで核を持てということだ」と小谷議員の発言をねじまげ、持論を展開しました。

 声明は、「核武装論者」との発言の撤回と謝罪の要求を知事が拒否したことをうけて発表したもの。「戦後一貫して戦争反対、核兵器廃絶をかかげて国民とともに運動してきた日本共産党と小谷議員に対する悪質な誹謗(ひぼう)中傷だ」「普天間基地撤去を求める沖縄県民も『核武装論者』にされてしまう暴論」などと抗議しています。

 会見で小谷議員らは、「事実に反してあなたはこういう考え方だと決めつけてくるのは許せない」「日本は被爆国であり、国内で3番目に被爆者が多い大阪の知事として許されない発言だ」と述べ、今後も知事に撤回と謝罪を求めていくとしています。

(声明全文はこちら)


2009年12月17日付「しんぶん赤旗」より