橋下知事の「小谷議員は核武装論者」との発言の撤回と謝罪を求める声明

2009年12月16日
日本共産党大阪府議会議員団

1、小谷みすず府議会議員(日本共産党)の12月10日の「普天間撤去問題」での一般質問に対する橋下知事の答弁について。

 12月10日府議会本会議で橋下知事は、日本共産党の小谷みすず議員の国政で重大な問題となっている普天間基地の撤去問題に関する質問への答弁の中で「小谷議員が核武装論者とは知らなかった」とする重大な発言をしました。 

 知事は、12月1日(火)の囲み取材の中で普天間基地の移転問題について「沖縄の基地の負担軽減につながる議論を国から持ちかけられたら、関西が全力を尽くしてその問題を考えないといけない。関空、伊丹、神戸の利用方法の中で沖縄の基地の負担軽減につながる話であれば、積極的に議論して解決策に導くような案を出さないといけない」と語ったのをはじめ、同様の発言をくりかえしています。

 小谷議員は知事に次のように質問しました。

 「普天間基地は、日本の防衛とは違い、世界各地の干渉と介入が専門の『殴り込み部隊』である海兵遠征軍の基地です。知事は、普天間飛行場がこのような役割を持った基地と知ったうえで今回の発言をしたのですか」「沖縄県民は、『64年間苦しんできた』『県民の苦しみを誰かに押しつけようとは考えていない、基地そのものを撤去すべき』と述べています。普天間基地は県内・国内のたらい回しでなく即時、撤去が県民大多数の声です。普天間基地を関西で受け入れても良いととられるような発言は撤回するよう求めますが、いかがですか。答弁を求めます」

 これに対し知事は、「普天間基地が、アメリカ海兵隊の基地ということを知ったうえでの発言かということですが、もちろん、これは知ったうえでの発言です。発言を撤回せよということなんですが、撤回しません。僕はちょっとびっくりしたのが、小谷議員が、核武装論者だということを初めて知りまして、要は、今僕らはアメリカの核の傘の中で守ってもらい、アメリカの原子力潜水艦に守ってもらい、アメリカの原子力空母に守ってもらっているということで、これを全部国外に撤去せよということは、自分たちで核を持てということで、まさか、そういう意見だというのは初めて知りました。」と答弁しました。

 小谷みすず議員は、「知事の、私が核武装論者だという言葉に唖然としました。日本共産党の歴史、現在をよく知っている方は多く、日本共産党は、当初から核廃絶、平和を一貫して訴えてきた政党であります。今の発言は、取り消すように、議長に申し入れをしておきます」と毅然と反論しました。


2、今回の知事の答弁は、3つの点で絶対に容認することが出来ないものです。

 第1に、日本共産党は、戦後一貫して、戦争反対、核兵器廃絶をかかげて、国民のみなさんと共に運動してきた政党です。小谷みすず議員もその一員としてがんばってきました。知事の発言は、その日本共産党と小谷議員に対する悪質な誹謗中傷であり、許すことの出来ないものです。

 第2に、それにとどまらず、知事の発言を前提にすれば、普天間基地の即時撤去を求める沖縄県民も「核武装論者」にされてしまう暴論であり、基地撤去を求める沖縄県民と全国の世論に敵対するものです。

 第3に、事実にもとづき公正な議論が求められる議会で、議員の質問を恣意的にねじ曲げ「核武装論者」ときめつけた知事の発言は、公職にある知事が絶対にやってはならないものであり、議会制民主主義に反するものです。

 日本共産党大阪府議会議員団は、議長団に「議会として、知事に発言の撤回と謝罪、議事録からの削除を求めるよう」申し入れました。申し入れを受けて議長団は、知事にそのことを求めました。しかし、知事は「撤回も謝罪もしない」と返答してきました。

 日本共産党大阪府議会議員団は、改めて、橋下知事に府議会における「核武装論者」発言の撤回を求めるものです。また、普天間基地の撤去と核兵器廃絶を願うみなさんに、事の経過をお伝えすると共に、橋下知事への抗議と発言の撤回を求める声を寄せて頂くことを呼びかけるものです。