保健所の医師確保に努力 山本議員に知事答弁

 日本共産党の山本陽子大阪府議は26日、府議会一般質問を行いました。新型インフルエンザ対策で橋下徹知事は保健所の医師確保に努めると答弁しました。

 山本府議は、危機管理の最前線である保健所がこの10年で半減し14カ所になり、5保健所で医師が1人体制になっていることを指摘。保育所休園などで欠勤した保護者が不利益にならないよう事業所への申し入れや、報酬が日払いの障害者施設の休業による収入減の損失補填を国と協力して行うよう求めました。

 知事は、「保健所の重要性を痛感した。医師が足りなさすぎる」とし、「医師確保に努め、全庁的な応援体制の構築に取り組む」と述べました。

 お笑い発祥の地、大阪市の千日前にある「ワッハ上方」(府立上方演芸資料館)について、知事は2010年度中に、約6万点の収蔵・展示資料やライブラリー(民放各局から無償提供の約三千本の演芸番組)を他の府の施設を移転し、ホールは廃止するとしています。山本府議は、若手が芸を磨き発表の場となっているレッスンルームやホールと資料が千日前の地で一体となっているからこそ値打ちがあると強調。現地存続へ運営の工夫や関係者との対話を行うべきだと主張しました。

 知事は「ワッハ上方」はハコモノとしか考えていない」と答え、「いま発展している芸はみんな公が保護しなかったものだ」と持論を展開。聞く耳をもたない姿勢に終始しました。

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2009年5月27日付「しんぶん赤旗」より