大阪府議会委 共産党議員が質問

羽曳野病院関連の跡地売却

和田府議が官製談合の疑惑追及


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   府議会決算特別委員会で5日、日本共産党の和田正徳議員が旧羽曳野病院看護師寮などの跡地問題を取り上げ、太田知事に質問しました。
 この問題は、府が看護師寮などの跡地を今年1月羽曳野市に8億8000万円で売却し、その後、羽曳野市が医療法人城山病院に13億3600万円で転売したというものです。
 和田議員は「売買契約日の前日に羽曳野市長と医療法人の関係者が府を訪れ、『あの土地をこの病院に譲渡してやってくれ』と言ってきたとなっているが、翌日には市と契約することになっているにもかかわらず、市長がなぜ同行してきたのか、世間では通用しない話であり納得できない」とただしました。
 そのうえで、売却地の鑑定評価額が一平方b当たり12万9000円のこの土地を府が羽曳野市へ、平方bあたり2万6500円で売却している問題を取り上げ、「周辺の土地も鑑定評価によると12万から13万円が取引価格になっているにもかかわらず、2万6500円になるのはなぜか」とただし、鑑定のやり直しを求めました。
 府は「2社からの鑑定結果に基づいたもので問題はない」とのべ、知事も「再鑑定は必要ない」と繰り返しました。
 和田議員は「城山病院が取得することが、府が羽曳野市に売却する前からすでに決まっていた。また、城山病院に取得させるよう府、市が深く関与して城山病院が落札したとなると官製談合が行われた重大な問題」と知事の責任を追及しました。  知事は「ルールにのっとってやっていること。契約の前日に府庁に市長と法人関係者が来たのは事実だが、府が、手を貸すことはない」とのべました。
 和田議員は「売買の過程で疑惑がある以上府の責任で疑惑解明をするべきだ」と追及しました。



2003年11月12日付
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日本共産党大阪府議会議員団