WTC移転再提案は暴挙 大阪府議会 山本議員
  自・民・公 定数削減など可決


 大阪府議会は27日の本会議で、大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC、大阪市住之江区)への府庁移転議案を除く補正予算案と諸議案、府議会議員定数削減条例案(自民、民主、公明などが議員提出)を賛成多数で可決しました。

 日本共産党の山本陽子議員が府の施策と議案への見解と態度を表明。府の施策は国の経済対策以外の独自施策はほとんどないうえ、「2月府議会で大差で否決された府庁のWTC移転案を再提案したのは暴挙だ」と批判しました。

 子どもの貧困の解決へ、エアコン代を含む公立高校授業料無償化や私学の保護者負担の抜本的軽減を強調。上方演芸資料館の通天閣への移転縮小、ピースおおさかの機能縮小、国際児童文学館の移転の抜本見直しを求めました。

 水道事業の府・大阪市との統合は「府の公的責任を放棄するもの」と批判し、成人病センターの建て替えは現府庁のある大手前への移転を前提とせず広く関係者の意見を聴くよう求めました。

 大阪市平野区(定数3)、八尾市(4)、東大阪市(7)の3選挙でそれぞれ定数を削減する議員定数削減条例案について、「多様な民意を反映できるよう現行定数を維持すべきだ」と反対し、「1人区、2人区など小選挙区の見直しを行うべきだ」と主張しました。

(山本議員の討論要旨はこちら)


2009年10月28日付「しんぶん赤旗」より