定例府議会が開会 府庁移転案など提出

 2月定例大阪府議会が2日開会しました。会期は3月23日までの28日間です。日本共産党は3月4日に代表質間、5,6の両日、一般質間にたちます。提出議案は、府庁の大阪ワールドトレードセンタービル(WTC、大阪市住之江区)への移転問題を最大の焦点に、福祉医療費助成や私学授業料軽減助成の削減、国際児童文学館の廃止・移転など文化切り捨て施策が並んでいます。

 開会本会議で約40分にわたり府政運営方針を説明した橋下徹知事は、「大阪維新」2年目は「大阪を動かす」「大阪から国を動かす」がテーマだとし、WTCへの府庁移転が「大阪が動く、大阪から時代を動かすことの象徴」と強調。2009年度予算案は「府民の安全・安心を守る精いっぱいの積極予算」だとし、計上を見送った関西空港連絡橋の国買い取りに伴ク府の負担金について、「利用者の利便性、関空会社の財務構造改善につながる」として09年度補正予算案で必要額を計上するとしました。

 新エネルギーを軸とした「産業活性化」が「次の一手」だと強調。18年には府庁解消、.関西州実現を目標に歯車が動きだしているが、WTCへの移転が実現しなければ歯車を止めることになるなどと述べました。

 補助金大幅削減が打ち出され、存続の危機にある大阪センチュリー交響楽団による議場コンサートがあり、同楽団首席フルート奏者のニコリンヌ・ピエルーさんが独奏しました。


2009年2月24日付「しんぶん赤旗」より