診療中にレッカー移動 歯科訪問に駐禁除外を 阿部府議

 日本共産党の阿部誠行府議は9日、警察常任委員会で、歯科医師の訪問療車両にどこでも駐車ができる「駐車禁止除外指定車標章」の交付を要求するとともに、警察官の待遇改善などを質問しました。

 在宅介護で重度の高齢者や重度障害者への訪問歯科診療は、府の委託業務のみならず地域医療活動の重要な一環を担い、重い医療機器の運搬を伴い緊急診療もあります。

 阿部議員は「訪問診療中にレッカーで持っていかれ、後の訪問診療を断念」「落ち着いて診療できない」など、切実な声があがっていることを紹介、300メートル以内に駐車場がある場合は駐車の許可証も出されないことを指摘し、歯科医師の往診にも「除外指定車標章」の交付を要求しました。府警本部は、「重たい機材を運搬する時には直近に駐車場がないかぎり許可の対象になる」と答弁しました。

 阿部議員は、医療・介護関係者、運送業、家電店、牛乳配達、メンテナンス業、クリーニング店、清掃業、おしぼり卸業などの関係者からも要望が強いことを述べ、「駐車許可証」の交付のあり方の改善を要求しました。

 警察官の待遇改善では、年休の平均取得が2006年度で5日、知事部局の14.4日より大きく下回っていることを指摘。必要な休暇を取ることが必要だと主張しました。


2007年10月10日付「しんぶん赤旗」より