“靖国DVD”持ち込むな 府教委に党大阪府議団

 日本の侵略戦争を肯定・美化する日本青年会議所作製の“靖国DVD”・アニメ「誇り」が文部科学省の委託研究事業「新教育システム開発プログラム」に採択され、全国で実施されようとしているなか、日本共産党府議団は13日、府教育委員会に、同プログラムを学校に持ちこませないことなどを求める申し入れを行いました。

 同DVDは、戦死した青年が現代に現れ、女子高生を靖国神社に誘う内容。日本の侵略戦争を「大東亜戦争」と呼び、「愛する自分の国を守りたい、自衛のためだった」と教えており、日本の侵略・加害の歴史にはまったく触れていません。

 申し入れでは党側から、「過去の戦争への反省とおわびをのべた1995年の『村山』談話にも反する」「伊吹文科相も『私が校長なら使わない』といっている。教材として学校教育などの場で使うべきでない」と指摘しました。

 応対した辻村隆史市町村教育室長は、「基本的には各市町村教委や学校で適切に判断されるもの」との認識を示しつつ、「DVDを十分承知していないので、いいとか悪いとかは言えない」と答え、DVDを見た上で、回答を文書で提出することを約束しました。

 申し入れには、石井郁子衆院議員秘書、宮本たけし前参院議員(参院大阪選挙区候補)秘書、小林裕和党府文教委員会責任者が同席しました。

申し入れ(全文)はこちら


2007年6月14日付「しんぶん赤旗」より