府裏金 徹底調査を
府議会委 宮原議員が求める

 日本共産党の宮原たけし府議は22日に開かれた府議会不適正会計処理(裏金問題)調査特別委員会で、府の調査結果をうけて質問しました。


 宮原議員は前回の裏金が返還されずに残ったことについて、当時の担当者が「返還の指示を知らなかった」などとしている点で「当時は幹部職員を中心に全庁的に1000人以上、職員の1割以上が返還した。そんなときに指示を知らなかったなどありえない」と指摘しました。


 府の調査で620万円もの裏金があった流通対策室では裏金の理由を「将来必要になるのでは」などとしていることやIT化推進のための「協議書」はあるものの、その後の工事内容や請負業者、工事金額などがまったく不明であることを指摘し、きちんとした調査を求めました。


 山登総務部長は「徹底した調査で、うみを出し切りたい」と述べました。


 280万円の裏金があった医療対策課では裏金が仮名の口座に保管されていたことなどについて、当時の課長だった現健康福祉部長は「今回初めて知った。通帳があることも知らなかった」と答えました。


 大阪府の裏金問題は1997年に全庁的に13億円余の裏金がつくられ、職員の飲食代や政治家の当選祝いなどに当てられていたことがわかりました。裏金は府に返還されたことになっていましたが、昨年12月、職員の匿名の投書で裏金が返還されずに残されていることが発覚。府の調査では1月12日現在21カ所で5600万円余の裏金があり、流用もされていたことが判明しました。22日には別の匿名の投書で府南部畜産衛生保健所(岸和田市)で2003年度まで組織的に裏金がつくられていたことが明らかになりました。


2007年1月24日付「しんぶん赤旗」より