府議会委 

 府の水需要予測は過大 

 安威川利水撤退を

和田議員

   

 府議会企業水道常任委員会で16日、日本共産党の和田正徳議員は太田房江知事に、過大な水需要予測にもとづく安威川利水は撤退するよう求めました。
 府は今年1月に発表した今後10年間の水需要予測で、1日最大給水料を253万dから216万dに下方修正しました。現在の府営水道の水利権は210万dあり、臨界工業用水の12万トンを転用すれば222万dとなります。府は10年に1度の渇水に対応するためには231万dが必要とし、新たに9万dの確保と震災に備えるための複数水源が必要としています。
 和田議員は、過去の水需要実績では2004年度でも211万dが最高であることから、10年後の需要予測そのものが最大だと指摘。渇水時に20%の取水制限が行われたとしても、現在の水源で府がおおむねの目標としている日量180万dはほぼまかなえると主張しました。
 

太田知事は「新たな水源に対する府の態度は今年夏までに明らかにする」と答弁しました。
 和田議員は「あと9万d確保するとしているが、工業用水の余剰分11万トンを転用すれば新たな水源は必要ない。水源確保の費用として安威川ダムの場合、720億円かかる。淀川の利水が使えないほどの大震災が発生すれば安威川ダムも安全だとはいえない。必要のない利水に多額の投資をして府民負担を増やすべきではない」と強調。
 昨年末には水需要を見直し、新たな水源対策の方向を出すとしていた太田知事が、今年夏まで先送りしたのは、「安威川ダム建設に利水を参入させるためではないのか」とのべ、「ムダな大規模建設事業を促進するのは真の行財政改革に反し、府民の納得は得られない。今議会中に安威川利水の撤退を決めるべきだ」と主張しました。


2005年3月22日付「しんぶん赤旗」より
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日本共産党大阪府議会議員団