和田議員が追及

2003年度府警 

月別の捜査費不明 

会計検査報告もとに

Slideshow 大阪府警の2003年度の捜査費の月別支払額が把握できていないことが会計検査院がこのほど発表した2003年度の決算検査報告でわかりました。日本共産党の和田正徳議員が25日の大阪府議会決算特別委員会で検査院の報告書をもとに府警の見解をただしたもの。
 検査報告は、警察以外の国の機関、都道府県、国が資本金の50%以上を出資した127法人、NHKなどに及びます。このうち、警察については全国13の都道府県警察などを特定検査対象にして、捜査費、活動旅費などを調査しています。
 捜査費では、13警察のうち、大阪府警、北海道警、北海道警北見方面本部の三警察で捜査費の「月別支払い額が把握」できていないことを指摘しています。
 大阪府警は直接、裏金問題や不正経理問題はないといわれていますが、道警は芦刈勝治本部長を委員長とする内部調査委員会を設置し22日に1998年度から2003年度の6年間の捜査費や捜査用報償費などで不正支出が計10億9千万円余に及んだことを発表しました。
 北見方面本部は、検査院の検査を免れるために不正支出を偽造するニセの領収書やニセの店の宣伝広告を作成していた事実が発覚しており、同報告の中でも厳正な対処を求めています。
 和田議員は大阪府警のこの問題に対する見解をただしましたが、府警側は「会計検査院が報告したもので府警としては承知していない」と明確な答弁を避けました。
 府警は和田議員の指摘に対して、会計文書を「本部関係の6部署と5警察署」で5年間の保存期限前に廃棄処分にしていたことを認めました。
 

2004年11月26日付「しんぶん赤旗」より
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日本共産党大阪府議会議員団