ハンナン幹部が役員の南大阪食肉市場

府の融資25億円から流用

高利の借金払いにあてる

府議会委で小谷議員追及

"同社に返済を求めよ"

   


 大阪府が2002年7月に新たに発足させた南大阪食肉市場株式会社が60億円を超える莫大(ばくだい))な財政援助をしたにもかかわらず、損益収支で2年連続の赤字で、牛の集荷頭数も予定を1万頭も下回るペースなど、大幅な見込み違いになっていることがわかりました。
日本共産党の小谷みすず議員が22日開かれた府議会決算特別委員会で事実を指摘して府の対策をただしたもの。
 問題の南大阪食肉市場は、それまでの松原食肉市場公社を民営化したもので、社長の藤瀬陽三(65)、取締役の浅田満(65)と寺島一(64)の3人は、いずれも牛肉偽装事件で逮捕・起訴された被告でハンナングループの幹部です。
府は民営化にするさい貸付金だけでも25億円の無利子融資(10年間据え置き)、それ以前の債権14億円はすべて放棄など手厚い財政支援をしました。
25億円の無利子貸付金も本来の自社肥育や産地保証には、まともに使われず、高利の借金の返済に6億円も流用しながら、経営実態はまともにつかんでいないことがわかりました。
 小谷議員はこの事実を示して府民の税金の使い方がきわめていいかげんで、02年で5600万円、03年で4000万円の赤字が損益収支で出ていることを示し「ハンナングループへのつかみ金であり、とうてい府民の納得を得られない。返済を求めよ」と迫りました。


2004年11月23日付「しんぶん赤旗」より
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日本共産党大阪府議会議員団