治水でもムダなダム

安威川ダムに代わる対案示す

岸上府議が質問


   府議会土木建築常任委員会がこのほど開かれ、日本共産党の岸上しずき府議は、府のすすめる安威川ダム事業について、利水面はもとより地水面からも必要ないことを示し、同事業の中止とダムに代わる施策への転換を求めました。
 安威川ダムが利水面から必要がないことは府の建設事業評価委員会でも問題になり、今年中に結論を出すことになっています。
 岸上府議は、府のいうダム建設推進の根拠について、府の予測する大正川合流点での100年確立降雨流量毎秒1500立方bは、北摂豪雨の1・6倍と過大予測であると指摘。北摂豪雨被害の原因は安威川ダムの破堤ではなく内水被害と支川破堤、溢水によるもので、本川・支川の改修を通じて102年間で最大規模の1967年の北摂豪雨にも十分対応できるとのべました。治水対策はダムによらず本川・支川の改修、上流部開発規制と森林整備や土砂流失防止のための沈砂池の設置、雨水浸透・貯留施設の分散設置、防災システムの確率などを検討するよう求めました。
 府の大江徹ダム砂防課長は、「河川改修等により67年の北摂豪雨規模の雨量には対応できるが、堤防の構造上の安全性が長期に保持できないと判断している」「ダムと河川改修との組み合わせが最も経済的で社会的影響も少ない」と答弁。ダム建設推進の姿勢を示しました。


2004年11月8日付「しんぶん赤旗」より
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日本共産党大阪府議会議員団