北摂津雨被害の原因は本川の決壊ではない

ダム建設ではなく総合的治水対策を

府議会土木建築常任委員会で岸上府議質問


 日本共産党の岸上しずき府議は、20日行われた府議会土木建築常任委員会で安威川ダム建設について質問し、太田房江知事の姿勢を質しました。
 岸上議員は、治水対策を考える場合、過去の水害の原因を正確に把握することが重要と指摘。府は、安威川ダム建設をすすめる口実として、「昭和42年北摂豪雨の際、安威川左岸の堤防が決壊し、下流に甚大な被害を与えた」ことをあげています。しかし、これは、事実誤認で、安威川本川で唯一の破提箇所である宮鳥橋上流左岸決壊による家屋や農地の直接被害はまったなかったことは、当時の関係者の証言を記した神安土地改良区百年誌でも明らかとして、「安威川が決壊したと聞いて現場に飛んでいったところ、そこで目撃したのは、安威川の濁流を改修された番田井路がすべて飲み込んでいる姿でした」との証言を紹介。府が、意図的に水害の原因をねじ曲げているとしたら大きな問題と知事の見解を質しました。太田知事は、「支川での堤防決壊や溢水、内水浸水とあわせて、天井川である安威川から、大量の水が流れ出し、下流に大きな被害が生じた」と支川の決壊など他に被害の要因があることは認めましたが、安威川の決壊に要因があるとの無責任な答弁をしました。岸上府議は、「ダム建設先にありきの態度を改め、総合治水対策を検討するよう求めました。


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日本共産党大阪府議会議員団