府議会委員会

府立羽曳野病院看護師寮の跡地問題

4ヵ月前の鑑定では14億6千万円

8億8千万円売却ただす

太田知事に小林議員
 羽曳野市が大阪府から府立病院の看護師寮跡地を買収し市内の医療法人に超安値で転売した問題で、当初府が40億円の歳入を見込んだにもかかわらず、最終的に8億8千万円で売却されたことが判明しましたが、府は、その4ヵ月前にも鑑定を実施し、14億6千万円という鑑定結果が出ていたことが、19日の府議会健康福祉委員会で明らかになりました。
 日本共産党の小林隆義議員が太田房江知事に質問し、府側が答えました。小林議員は府が同地の売却で、1999年6月の病院経営改善10ヵ年計画では、40億円の収入を見込み、02年3月の予算では26億9千万円の歳入を見込んでいたことを指摘。同時に02年7月10日付の梶本徳彦副知事(知事職務代理者)と福谷剛蔵市長との覚書で「9月を目途に売買契約を締結する」としているのに、なぜその時点で契約が成立しなかったのかただしました。
 府側は、02年9月を目途に売買契約締結の交渉をし土地の鑑定をしたこと、そのさい14億6千万円の鑑定結果だったことを明らかにしました。
 しかし、最終的な売却価格(8億8千万円)の根拠としている4ヵ月後の03年1月の鑑定で、なぜ8億6千万円になったのかについては明確な答弁はありませんでした。
 02年9月の鑑定と4ヵ月後の翌年1月の鑑定は同じ不動産鑑定士によるものです。

2004年10月20日付「しんぶん赤旗」より
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日本共産党大阪府議会議員団