続・ハンナン牛肉偽装 

癒着の構図<8>

知事、府議接待の"浅田御殿"

借地1000坪で年間賃貸12万円


 

浅田御殿と呼ばれる「聊賓館」=羽曳野市(大阪民主新報社提供)




大阪・羽曳野市のほぼ中央部にハンナン元会長、浅田満容疑者(65)が住む「聊娯亭(りょうごてい)」があります。浅田容疑者が政界、官界・業界、芸能界などの来賓を招く「迎賓館」で、別名″浅田御殿″とも呼ばれます。
 門から邸宅まで自動車で入る豪邸。敷地は庭も含めて約9200平方b(約3000坪)もあります。建物には名画を飾り、庭石もぜいをつくしています。
 ここは、連載Dで紹介したように、太田房江大阪府知事、自民党の北川イッセイ府議(参院選大阪選挙区予定候補)などが酒食の接待を受け、極上の箱入り牛肉を土産にもらって帰ったいわくつきの場所です。
 ″浅田御殿″の建物は鉄筋コンクリート造り、瓦ぶき2階建て。のべ床面積は1559平方b。土地・建物の取引価格が10億円を下らないといわれます。
 7日開かれた羽曳野市議会で、浅田容疑者が「聊娯亭」用地を入手した経過が問題になりました。

 
知事認可が必要


 用地はいずれも浅田容疑者が1989年以来、地元の財産区から買収、交換、借地の形で入手したもの。財産区の管理者は羽曳野市長です。買収も借地も知事の認可が必要です。
 ところが、全体の3分の一に当たる3300平方b(約1000坪)は、財産区からの借地であるにもかかわらず、知事の認可がないうえ、賃貸料は年間12万円という超格安賃料になっていたのです。日本共産党の嶋田たかし市議が調査で明らかにし、市側の答弁を求めました。
 総務部長の答弁は、@知事の認可は賃貸契約の場合は要らないはずA賃貸料は浅田容疑者側が約3億円かけて池の周りに防災上の設備を施したため、それを賃料に含めると安いどころか高いぐらい――というものでした。
 嶋田市議は反論しました。知事の認可は府のほうが必要といっており調整が必要なこと。現場にいけばわかるように、防災設備は、実際には池の周りではなく「聊娯亭」の周りを囲う塀になっていること。こうした事実を示し、賃貸契約に署名した福谷剛蔵市長の責任を厳しく指摘しました。
 さらに、傍聴者を驚きあきれさせたのは、羽曳野市長が管理者になっている「柏羽藤クリーンセンター」を運営する柏羽藤環境事業組合が全国同和食肉事業協同組合連合会など3団体に発行した焼却証明書です。

 
3団体の合計で


 3団体の合計は焼却したとされる肉の量と合計額が合っていたので、3団体が申請してきた数字をそのまま認めて発行したというのです。
 焼却された肉が国産牛なのかどうか、すべてが肉だったのかどうかなどきちんと調べず、いわれるがままに焼却した肉の量を証明したのでは、真実はわかりません。  同クリーンセンターは、大阪府が焼却の要請通知(2002年1月15日付)を府内の市町村に出す以前の同月11日から早々と牛肉焼却をしていました。
 疑惑の渦中にある福谷市長は、7日の市議会を欠席しました。5日夜、突如入院したからです。
 牛肉偽装事件に行政が加担したことになるのではないか、という疑いは深まるばかりです。 (つづく)










2004年6月10日付「しんぶん赤旗」より
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日本共産党大阪府議会議員団