続・ハンナン牛肉偽装  

癒着の構造<1>

農水省幹部接待

最高級霜降り肉の割烹で


 
写真

浅田容疑者との癒着が指摘されている農水省=東京・千代田区







「税金を投入したBSE(牛海綿状脳症)対策の国産牛肉買い取り事業にかかわる牛肉偽装事件の捜査が続いています。
焦点は"食肉のドン"と呼ばれるハンナン元会長、浅田満容疑者の疑惑。浅田容疑者の背後に政官界との深い癒着がさらに浮かんできています。
本紙連載「ハンナン牛肉偽装 癒着の構図」(5日―8日付)に引き続き追求していきます。
 「農水省の主流は"畜産閥"。歴代次官も畜産局長経験者が多い。同和系食肉業者のドンである浅田被告を優遇し、利用してきた。
ハンナンべったりの食肉行政のつけが今回の事件だ」。畜産部門が長かった農水省元職員は実感をこめて語ります。

 
畜産部長囲み


 業界と農水省の癒着―。これを象徴するような事実が日本共産党の小林みえこ参院議員の追求で確認されました。
 浅田容疑者ら全国同和食肉事業協同組合連合会(全同食)と全国食肉事業協同組合連合会(全肉連)の幹部が、問題の買い取り事業が始まる直前の2001年10月中旬、農水省幹部を接待した事実です。
 場所は、最高級の霜降り肉が味わえることで知られる東京都内の高級肉料理割烹(かっぽう)。業界に招待されて出席したのは農水省の永村武美畜産部長(当時)。
 19日の参院決算委員会で、小林参院議員の追及を受けた農水省生産局長はこの事実を認めました。
 浅田容疑者らは、農水省内で事業についての説明を求めて永村畜産部長らと話し合い、その後、「料理店に担当部長(永村氏)がよばれて、さらに事業の説明を求められた」(同局長)というのです。
 本来、所管する業界など利害関係者との飲食は、国家公務員倫理法で原則禁止されています。
 しかも、この宴席で全同食に加盟する大阪、愛知、兵庫の三団体で1000dずつ合計3000dの買い取り申請をするという枠組みを決め、畜産部長の了解を得たという疑惑も報道されています。
 全肉連幹部は、「農水省がいうならそうなんでしょう」と永村部長との飲食を認めます。
内容については「ノーコメント」。

 
87年の事件も


 農水省と浅田容疑者の癒着のルーツはさらに遠くさかのぼります。
 1987年10月、当時、全同食専務理事だった浅田容疑者が逮捕された事件が起きました。
 浅田容疑者が、農水省の外郭団体・畜産振興事業団の青山豊食肉部長(農水省出身)から輸入牛肉の放出枠割り当てで全同食への便宜をはかってもらい、その見返りにワイロを贈った―という事件です。
 このとき、逮捕は省外の2人だけ。しかし、「外向けには発表しなかったが、農水省職員も内部処分をされていた」と前出の農水省元職員は語ります。
 事件は驚くべき内容でした。

(つづく)










2004年5月28日付「しんぶん赤旗」より
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日本共産党大阪府議会議員団