府議会委

違法公金支出改めよ  

奥野勝美議員 

土木事務所の流用指摘 

 3日開かれた大阪府議会決算特別委員会で、日本共産党の奥野勝美議員が質問し、府の鳳土木事務所(堺市)職員が印刷費名目でゴミ投棄警告の看板を発注・作成した問題を追及し、01年度におこった「裏金問題」の教訓を真に生かし、違法な公金支出が今後行われないよう改善を求めました。
 大阪府の調査では99年度〜02年度で土木部と商工労働部で実際とは違う名目で予算を流用する違法な公金支出は820万円にのぼっていました。同委員会では、鳳土木事務所職員による問題の「ゴミ投棄警告の看板」は、コピー名目で30枚作成されましたが、使われたのは2枚だけで、28枚は倉庫内にあることが奥野議員の調査で判明。さらに発注・作成された8ヶ月後に、同じ鳳土木で別の看板が200枚作成され、、うち50枚はゴミ投棄警告の看板でした。
 奥野議員は、「鳳土木では問題の看板の存在を誰一人知らなかった何よりの証明だ」とのべ、看板の購入価格について府が「妥当」としていることについて、府がとった業者の見積もりは、看板作成とは関係ない会社からのものだったことを独自の調査で暴露。「あまりにもいいかげんでずさんな府の報告は納得できない。調査をやり直すべきだ」と主張しました。
 また、不正な公金の支出は、大阪府財務規則62条が明記している「随意契約では、なるべく2社以上から見積書をとる」ことを守っていないことからおこっていると指摘。「01年の『裏金問題』の教訓が生かされていない。府民の信頼を大きく損なった」として副知事の見解と決意を問いました。
 孝石欽一副知事は「『裏金問題』の教訓が十分生かされなかったことは誠に遺憾。今後、予算の執行管理を適切にしてまいりたい」と答弁するにとどまりました。

   



2003年3月7日付
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日本共産党大阪府議会議員団