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大阪地方最低賃金審議会始まる/大幅引き上げで暮らし守れ 石川氏・かみの氏 大阪労働局に要請


要望書を提出する石川たえ府議と神野府議候補
(上は府商工労働部、下は大阪労働局)

 2026年度の大阪の最低賃金改定を審議する大阪地方最低賃金審議会が始まるのを前に、日本共産党の石川たえ府議、かみの淳一府議候補(東大阪市議)は6月30日、大阪市中央区の厚生労働省・大阪労働局を訪れ、賃上げ実現と大阪の雇用を守る重点要望を行いました。
 要望は、最低賃金を全国一律最賃制へと改善し、時給1700円以上に引き上げ2千円を自指すこと▽労働基準監督署の体制を拡充し、違法な長時間労働や賃金末払い、職場でのハラスメント防止策を強めること▽「非正規ワーカー待遇改善法」を制定し、非正規労働者への差別・格差の解消、同一価値労働同一賃金と均等待遇の徹底を進めること▽ケア労働者の賃上げと労働条件の改善を進めること-などです。
 大阪労働局との交渉で石川氏は、統計上の現金給与総額が増加傾向にある一方、物価高などの影響で実質賃金は低下し続けていると指摘。高市政権が、最賃全国平均1500円への引き上げ目標を、20年代から30年代前半に先送りしたことを問題視し、「働く皆さんを支えることこそ、日本経済を発展させることができる。生計費原則に基づき、誰でも生活が成り立つような賃金水準に引き上げる必要がある」と求めました。
 かみの氏は、原油高騰や人件費負担増など経営悪化に陥る中小企業の実態や、朝から夜まで土日も含めてダブルワークで働き、体を壊した人もいると指摘しました。「最賃引き上げと同時に、中小事業所への支援策が必要」と訴え。石川氏は、設備投資の余力さえない小規模業者は、国の業務改善助成金の対象外だと指摘し、制度見直しを求めました。
 労働局担当者は、7月6日に始まる大阪地方最賃審議会に要望内容を伝えると回答。「企業として生産性を上げることで体力をつけていただき、そこで生まれた利益を賃金に分配していだだきたい」と述べ、あくまで設備投資が助成金の支給要件になると譲りませんでした。
 かみの氏は「生産性を上げよと言ってばかりでは、なかなか賃上げまで届かない。実際に賃上げに結び付くような実効ある支援策が必要だ」と求めました。

中小企業の支援を府に要望

 石川、かみの両氏は同日、賃上げ実現、大阪の雇用と中小企業を守る重点要望書を吉村洋文知事宛てに提出しました。
 要望書は、▽国に対し、最低貫金を時給1700円以上に速やかに引き上げるよう求めること▽府として賃上げを行う小規模事業所に、賃上げ分の半額を補助する直接支援制度を創設▽府として、男女貨金格差を是正する企業の補助制度を設ける-など15項目。
 石川氏は、食料品などの物価上昇に賃上げ水準が追いついていないと指摘。中小企業と非正規雇用の比率が高い大阪でこそ、貢金引き上げと併せ、経営・雇用環境が悪化しないよう、行政による中小企業への支援が必要と訴えました。



「大阪民主新報」2026年7月12日付より

提出した要望書は以下の通りです。

2026年6月30日

大阪府知事 吉村 洋文 様

日本共産党大阪府議会議員団
石川 たえ

賃上げ実現、大阪の雇用と中小企業を守る重点要望

 昨年度、府内最低賃金は時給1,177円に引き上げられました。4年前の2021年度と比べると185円の増額ですが、府内の実質賃金は同時期にむしろ減少しています。この間の物価高騰に賃上げが追いついていないことが原因です。
 加えて、アメリカとイランの停戦が合意されたものの、この戦争による物価高騰や資材不足の影響は今夏以降に本格化すると報じられています。この影響は中小企業ほど大きく、資金繰りの困難の拡がりや採用・賃上げ抑制の動きもみられています。
 中小企業、非正規雇用の比率が高い大阪でこそ、暮らしの状況に見合った最低賃金引き上げが重要です。併せて、最低賃金の引き上げが経営・雇用環境の悪化を招かないよう、行政による中小企業への支援が不可欠です。
 また、労働時間の短縮や不当な解雇の規制など労働者の権利を守るルールの強化・徹底も必要です。
 よって、大阪の雇用と中小企業を守り賃上げを実現する立場で、下記の施策の速やかな実施を要望します。

記

1 賃上げ促進、働き続けられるルールをつくる
(1)国に対し、最低賃金を時給1700円以上に速やかに引き上げ、2000円を目指すよう求めること。
   最低賃金を全国一律とするよう求めること。
(2)府として、賃上げを行う小規模事業所に対し、賃上げ分の半分を補助する直接支援制度を創設すること。
(3)府として、男女賃金格差を是正する企業への補助制度を設けること。
   国に対し、女性の賃金を引き上げ男女賃金格差是正の推進を求めること。
(4)国に対し、時間外・休日労働や連続・休日出勤への規制強化を求めること。
   労働基準監督署の体制を拡充し、違法な長時間労働や賃金未払い、職場でのハラスメント等の防止策を強めるよう求めること。
(5)国に対し、「非正規ワーカー待遇改善法」を制定し、非正規労働者への差別・格差の解消、同一価値労働同一賃金・均等待遇の徹底、正規雇用化を進めるよう求めること。
(6)国と連携し、ケア労働者等の賃上げと労働条件の改善を進め、必要な職員を確保できるようにすること。

2 生業と暮らしを守る
(1)府として、雇用や賃金、下請け単価などの維持・確保を、府内の経済団体・大企業に要請すること。
   国と連携し、監督体制を強化すること。
(2)府として、下請け賃金の適正化や品質確保を保証する公契約条例を制定すること。
(3)中小業者に対する、ガソリンなどの燃料費、シンナーなどの石油由来資材の購入費、人件費や光熱費などの固定費への緊急補助制度を設けること。
   国に対し、コロナ禍で実施された雇用調整助成金の特例や持続化給付金・家賃支援給付金の再実施、中小業者に対する税・国保料・社会保険料の支払い猶予や免除の特例制度の実施を求めること。
(4)国に対し、原油や石油製品を、医療、食料、農業・漁業、交通・物流、建設、印刷・出版、公共施設及び公衆浴場等、生活の基盤となる公共性の高い重要分野に優先的に供給するよう求めること。
(5)中小企業の賃上げ・事業継続支援制度を抜本的に拡充すること。
   「利益率向上・賃上げ支援事業」の募集枠を大幅に拡大し、要件を満たす申請者全員が支援を受けられるようにすること。
(6)府の「経営安定サポート資金(オールラウンド型)」を拡充し、緊急に無利子・無担保とするとともに、返済期間を延長すること。
   府として制度融資への利子補給制度を創設するとともに、保証料補助制度を大幅に拡大すること。
   国に対し、中小業者向け無利子・無担保の緊急融資制度の実施、セーフティネット保証制度4号の発動、「ゼロゼロ融資」の返済猶予の再延長を求めること。
(7)奨学金返還支援制度導入促進支援金を、返済必要額本体への補助へ抜本拡充して再開すること。
(8)府として、中小企業の設備建て替え・更新の際の省エネルギー・再生エネルギー化への支援制度を設けること。
   その際、工事を地元中小企業が受注できる仕組みをつくること。
(9)国に対し、消費税の一律5%への緊急減税及び緊急減免の実施、インボイス制度の廃止を求めること。

以上


2026年6月30日

大阪労働局長 高橋 秀誠 様

日本共産党大阪府議会議員団
石川 たえ

賃上げ実現、大阪の雇用を守る重点要望

 昨年度、府内最低賃金は時給1,177円に引き上げられました。4年前の2021年度と比べると185円の増額ですが、府内の実質賃金は同時期にむしろ減少しています。この間の物価高騰に賃上げが追いついていないことが原因です。
 加えて、アメリカとイランの停戦が合意されたものの、この戦争による物価高騰や資材不足の影響は今夏以降に本格化すると報じられています。この影響は中小企業ほど大きく、資金繰りの困難の拡がりや採用・賃上げ抑制の動きもみられています。
 中小企業、非正規雇用の比率が高い大阪でこそ、暮らしの状況に見合った最低賃金引き上げが重要です。併せて、最低賃金の引き上げが経営・雇用環境の悪化を招かないよう、行政による中小企業への支援が不可欠です。
 また、労働時間の短縮や不当な解雇の規制など労働者の権利を守るルールの強化・徹底も必要です。
 よって、大阪の雇用と中小企業を守り賃上げを実現する立場で、下記の施策の速やかな実施を要望します。

記

(1)最低賃金を時給1700円以上に速やかに引き上げ、2000円を目指すこと。
   最低賃金を全国一律とすること。
(2)賃上げを行う中小企業に対し、社会保険料の減免や賃金助成等の直接支援制度を創設すること。
(3)女性の賃金を引き上げ、男女賃金格差是正を推進すること。
   男女賃金格差を是正する企業への補助制度を設けること。
(4)時間外・休日労働や連続・休日出勤への規制を強化すること。
   労働基準監督署の体制を拡充し、違法な長時間労働や賃金未払い、職場でのハラスメント等の防止策を強めること。
(5)「非正規ワーカー待遇改善法」を制定し、非正規労働者への差別・格差の解消、同一価値労働同一賃金・均等待遇の徹底、正規雇用化を進めること。
(6)ケア労働者等の賃上げと労働条件の改善を進め、必要な職員を確保できるようにすること。
(7)雇用や賃金、下請け単価などの維持・確保を、府内の経済団体・大企業に要請すること。
   監督体制を強化すること。
(8)下請け賃金の適正化や品質確保を保証する公契約法を制定すること。

以上


   
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