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暮らし守る府政へ提案 大企業優遇転換を/石川議員が本会議で質問

 日本共産党の石川たえ大阪府議は6日の府議会本会議一般質問で、吉村洋文知事に対して、「副首都」・「大阪都」構想による大企業優遇から転換を求め、府民生活を守る13項目の具体策を提案しました。
 この10年で大阪の大企業は内部留保を2倍に増やす一方、労働者の実質賃金は16万円減少です。石川氏は時給を70円以上引き上げる小規模事業所の賃上げ分の半額を府が補助する制度を提案。秋田県や山形県のように賃上げへの直接支援に踏み出すよう求めました。
 重い医療費負担で受診控えなどの実態を告発し、▽現在2割負担の70~74歳の医療費の窓口負担の1割化をすすめ、重度障害者の調剤薬局代を無料に▽医療機関への支援に府独自に1床10万円上乗せ▽全国一高い国保料を1人約1万5000円引き下げ▽乳幼児医療費の1回500円の窓口負担無償化▽中学校給食無償化・全員喫食▽中学校全学年での35人学級先行実施▽私立高校入学金補助制度の創設-などを求めました。
 吉村知事は賃上げについて「稼ぐ力」への支援を繰り返し、社会保障の負担軽減を「受益と負担の適正化」、学級編成や中学校給食無償化は「国の動向を注視する」などとして背を向けました。



「しんぶん赤旗」2026年3月7日付より

石川府議の質問と吉村知事の答弁(全文)は以下の通りです。

1.賃上げの促進

 日本共産党の石川たえです。
 府民生活向上こそ、大阪府の責任であるという観点から質問します。
 2024年国民生活基礎調査では、生活状況が「苦しい」との回答が、全世帯で58.9%に上り、「家計が苦しくなった」「子どもの食事の質が悪化した」など悲鳴が上がっています。

 長引く物価高騰の中で、一刻を争って府民生活を守る施策を講じなければならない時に、「日本経済をけん引する副首都を」と、引き続き大企業優遇、規制緩和を続けることは許されません。
 「副首都」・「都構想」による大企業優遇施策から、府民生活を守る施策に予算編成を大幅転換することを提案いたします。
 パネルをご覧ください。
 この10年間で大企業は内部留保を2倍に増やしています。一方で2025年府内倒産件数は1,268件。休廃業は4,411件で、東京に続いてワースト2です。全国的に見て、休廃業のうち資本金100万円から1000万円未満が44.7%と、コロナ禍を上回る水準となっており、帝国データバンクは「企業が水面下で静かに退場」と記しています。
 次のパネルをご覧ください。
 労働者の実質賃金は、2025年、7月・12月を除き全ての月で前年同月比マイナスです。10年間で実質賃金は16万円減りました。大企業だけが儲けても労働者の暮らしは良くなっていません。
 暮らし支援で欠かせないのが賃上げです。この間、賃上げ直接支援を繰り返し求めてまいりましたが、「稼ぐ力」への支援にとどまり、労働者の生活は改善されていません。
 この事態を知事としてどう見ているのか。知事の見解を求めます。

吉村洋文知事
 賃上げの状況ですが、名目賃金が令和6年から概ね2%を超えてプラスで推移をしております。一方で、食料や光熱費をはじめ、物価の上昇は続いており、実質賃金ではマイナスの傾向にあります。
 この間、中小企業の稼ぐ力の向上への支援に取り組んできましたが、来年度は、価格転嫁の促進とともに、「賃上げ促進支援パッケージ」の活用により企業自身が稼ぐ力を身に付けることで、物価上昇を踏まえた持続的な賃上げ環境を整備していきます。

 「賃上げ環境整備を進める」とのことですが、事業所が賃上げを進める上で、今こそ直接支援が必要です。
 民間シンクタンク調査では、小規模企業ほど賃上げ環境が厳しいとされています。例えば、昨年の最賃引き上げ額63円以上、70円引き上げた場合、賃金は年額約14万円上がります。賃上げを進めにくい小規模事業所への直接支援を行ってはどうでしょうか。
 小規模事業所従業員は、現在府内で約40万人です。全てに14万円引き上げ補助をしたとして、かかる費用の半分を大阪府がカバーし、これを3年に分けて実施すれば、1年で約90億円程度の負担で可能です。せめて小規模事業所が賃上げを行えるよう、大阪府として支援策に踏み出すべきです。
 あわせて男女賃金格差の是正も必要です。
 女性の賃金は男性の約7割です。子育て、介護が女性の肩にのしかかり、生涯賃金で男性と約1億円の差が生まれます。男女賃金格差是正に取り組む企業を女性活躍で表彰するだけではなく、格差是正のために大阪府として財政支援を行ってはどうでしょうか。知事の見解を求めます。

吉村知事
 企業に対して賃上げを税金で直接的に支援するということは、持続的な賃上げにはつながらないと考えています。そのため、価格転嫁の促進とともに、「賃上げ促進支援パッケージ」の活用により企業自身が「稼ぐ力」を身に付けることで、物価上昇を踏まえた持続的な賃上げ環境を整備してまいります。
 また、男女賃金格差の是正については、格差の一因となっている正規雇用と非正規雇用の労働者間の不合理な待遇差を解消することが重要です。このことから、引き続き、国や関係機関等と連携しながら、企業に対して、非正規雇用労働者の処遇改善に向けた啓発等を行っていきます。

 「稼ぐ力」への支援をずっと強調されていますが、それが大幅賃上げに繋がっていないのが実態です。
 秋田県は昨年9月の補正予算で最賃80円引き上げを受け、1事業所50万円限度の支援金支給を実施しています。この間、直接支援を行う県が増え、「この支援策があったから賃上げができた」と喜ばれているとも聞きます。山形県では女性非正規雇用の時給引き上げに1人当たり5万円の補助があります。
 小規模事業所への賃上げ直接支援、男女賃金格差是正に府が責任を持って取り組むことを強く求めておきます。

2.社会保障の負担軽減と医療体制の危機打開

(1)福祉医療費助成制度の拡充
 次のパネルをご覧ください。

 後期高齢者の実質所得も10年間で5万円マイナスです。暮らし支援として社会保障の負担を減らすことが必要です。
 そこで、高齢者の医療費負担を減らすために、新たに高齢者医療費助成制度の創設を提案いたします。例えば、70歳から75歳の非課税世帯の通院窓口、現在の2割を1割負担にする場合、窓口負担上限は月8000円ですから、対象者全員の補助制度を大阪府で創設するのにかかる費用は約50億円程度です。
 また、重度障がい者医療費助成制度の調剤薬局無料化復活をしてはどうでしょうか。対象者14万4000人、約10億円でできます。
 高齢者・障がい者の負担軽減を求めます。知事の見解をお願いします。

吉村知事
 高齢者医療費助成制度及び重度障がい者医療費制度助成(ママ)など福祉医療費助成制度については、実施の主体である市町村と協議を重ねて再構築をいたしました。
 新たな高齢者医療費助成制度の創設及び重度障がい者医療費助成の院外調剤の無償化は、制度の持続可能性の確保の観点などから困難であると考えています。

 2割の窓口負担が重くのしかかり、「痛みに苦しみながら布団をかぶって我慢する」という高齢者、「お薬代もカウントされるので必要な医療が受けられなくなった」という障がい者もおられます。
 「持続可能な制度」のためには、こういう多少の犠牲は仕方ないというふうに知事はお考えなのでしょうか、お聞かせください。

吉村知事
 「多少の犠牲は仕方ない」と申し上げているのではなくて、制度について、これは実施主体である市町村と協議を重ねてまいりました。その中で、どういった制度が適切かといいうもので再構築いたしました。

 「犠牲は致し方ないとは思っていない」というふうに仰りますけれども、結局犠牲が出ているのも事実です。
 70歳から75歳の非課税窓口負担の1割分と障がい者のお薬代無料にかかる費用はあわせて60億円。困難な人を支えながら制度を持続することは可能です。
 社会保障の負担軽減を強く求めて、次の質問に移ります。

(2)医療機関への緊急支援
 命を守る上で医療体制の確保も重要です。
 全国病院協会は「このままでは病院がなくなる」と警鐘を鳴らしています。「外科医師の4人中3人が退職し手術停止と診療休止に」という報道もあります。「急に手術が中止。退院して待機をと言われた」、こういう患者もおられます。このままでは命そのものが危険にさらされます。
 予算案は国パッケージの横流しとなっており、これは医療機関を支援するには余りにも規模が小さい。
 国支援策に、大阪府として1床10万円上乗せしてはどうでしょうか。かかる費用は単純計算で約100億円です。知事の見解を求めます。

吉村知事
 物価高騰や医療人材の確保など、医療機関を取り巻く厳しい経営環境の中、国に対しては医療現場の実情を踏まえた診療報酬の改定や緊急的な財政支援を求めてきました。その結果、このたび30年ぶりにプラス3%を超える改定や、総合経済対策による緊急支援が実現をいたしました。
 府としては、限られた財源を最大限活用して、物価高騰対策や賃上げ支援、生産性向上の支援など、令和7年度補正予算及び令和8年度当初予算あわせて総額約176億円により、経営環境の変化等に対応する医療機関等への支援を迅速に実施をいたします。
 引き続き、診療報酬制度の動向や改定後の医療機関の経営状況を注視し、必要な改善を国に要望してまいります。

 大阪でも「財政上の理由で一般病院が突然診療停止」という報道が先日ありました。
 「176億円」はあくまで国費であり、府の負担ではありません。私は府が上乗せをして支援をするべきだと提案しているわけです。
 神奈川県は2025年度9月の補正予算で、医療体制維持のため、救急病院に1床あたり6万円の給付金を支給しています。
 府民の命を守るためにも医療機関への支援強化を強く求めておきます。

(3)国民健康保険料の負担軽減
 次に、国民健康保険料についてお聞きをいたします。
 「保険料抑制は必要」と大阪府は掲げていますが、それでも保険料は今年度を除き上がり続け、所得の約20%を占めます。「収入がなくても国保を払わなければならず、障がいを持つ子を抱え、働きにも行けず苦しい」という声もあり、高すぎる国保料が生活を圧迫しています。
 「抑制」を掲げながらなぜ値上げるのか教えて下さい。

吉村知事
 国民健康保険を含めた医療保険制度は、基本的に医療費の上昇に伴い保険料が上昇する仕組みとなっています。令和8年度の保険料の主な上昇要因としては、診療報酬の改定に加え、新たに追加される子ども・子育て支援納付金分の影響を受けたものであります。
 府としては、市町村との連携のもとで医療費適正化等の取り組みを進めるとともに、令和6年度の保険料水準統一を踏まえ、市町村との協議の上で構築した財政調整事業などにより、法等に定められた範囲内で、可能な限り保険料抑制を図っていきます。

 「医療費が上がれば保険料が上がる制度なので仕方ない」という姿勢は、私は改めるべきだと思います。

 実際、保険料を払えず医療にかかれず、手遅れで亡くなられた方の約半分は、短期保険証や資格証であり国保料が払えなかった人です。国民皆保険であるにも関わらず、保険料の高さが命を奪う結果となっています。その上、来年度も1人平均1,747円の値上げです。
 パネルをご覧ください。
 わが党が試算したモデルケースでは、就学児2人と夫婦4人世帯で年収400万円の場合、昨年比で1万9,108円も上がります。これでは府民の命が守れません。
 今、国保の決算剰余金は222億円あります。剰余金は加入者から取り過ぎた保険料に他なりません。
 これを還元し、今すぐ1人約15000円の引き下げを行うべきです。知事の見解を求めます。

吉村知事
 医療費の上昇や今般の子ども・子育て支援金制度の導入等による急激な保険料の変動は、被保険者の大きな負担となることから、保険料の抑制とともに平準化を図っていくことも重要です。
 こういった観点を踏まえ、令和8年度統一保険料率の算定について、市町村と協議した結果、令和6年度決算剰余金のうち86億円を活用し、保険料の抑制を図ったところです。
 剰余金の残額については、令和9年度以降、増加が見込まれる医療費や子ども・子育て支援納付金分の段階的な増加に備え、保険料の抑制・平準化に活用するものであります。

 86億円だけ活用して、あとは医療費などの増加に備えて貯めるというふうに今言われておりますけれども、増加に備えて加入者からたくさん取るのはおかしいというふうに思います。
 加入者負担を増やさずに増加に備える事はできます。今すぐ、還元し保険料の引き下げを求め、次の質問に移ります。

3.子育て応援、教育環境の整備

(1)乳幼児医療費助成制度の拡充
 次に子育て支援についてお聞きをいたします。

 パネルをご覧ください。
 2023年大阪府の「子どもの生活に関する実態調査」では、「食費を切りつめた」が中央値以上でも21%、困窮度Ⅰでは51%です。どの世帯でも物価高騰の影響が出ていることが分かります。また、「新しい衣服、靴を買うのを控えた」などは、困窮度が高くなるほど深刻です。
 予算案では、新子育て交付金と子どもの貧困対策事業費をセットにして約7億円の増額。新子育て交付金の増額は、私も2016年から求め続けてきたものですから、これは大いに評価をしたいと思います。
 同時にもう一歩踏み込んで、乳幼児医療費の窓口負担、現在の1回500円を、全て就学前まで無償にしてはどうでしょうか。
 就学前の子どもは受診率も高い。2023年「患者調査」では、4歳までの受診率は5歳から14歳の1.5倍、入院率は4.7倍です。乳幼児の医療費窓口負担をなくすことは、子育て世代の応援にもなります。
 就学前までの無償化に必要な費用は約10億円です。大阪府としてせめて就学前の窓口負担ゼロに踏み出すべきです。知事の見解を求めます。

吉村知事
 乳幼児医療費助成制度の窓口負担については、府として医療のセーフティネットの観点から、1医療機関あたり1日上限500円等に軽減されるよう、すでに助成をしております。
 受益と負担の適正化を鑑みると、一定の負担をお願いしたいと考えており、その窓口負担を無償化することは考えておりません。

 「窓口負担の500円を払うのがきつくて、病院へ行くのをためらい、子どもが重症化しそうになってしまった」、こういう保護者の方もおられます。全国では15都県が就学前までの窓口無償化です。
 「受益と負担の適正化」と毎回繰り返されていますけれども、医療はサービスではなくて、憲法で保障された国民の生きる権利です。お金のあるなしに関わらず、生きる権利の保障として無償化を求めて次の質問に移ります。

(2)中学校給食無償化、全員喫食化
 子育て支援策としてもう一点、小学校給食の無償化が来年度より国施策として開始をされます。これは国費と地方交付税で全額賄われ、大阪府の負担はありません。また、府立学校給食費無償化は地方創生臨時交付金充当であり、これも大阪府の負担はありません。
 大阪の中学校給食は、市町村により全員喫食やデリバリー選択制など形態が異なります。全員喫食でない自治体では「お金がないから食べない」、こういう子どももいます。
 義務教育における学校給食は食育の一環であり、成長期の児童生徒の心身の健全育成に重要な役割を果たすことは学校給食法にも位置付けられています。
 住む場所によって食べられる、食べられないという状況を放置せず、大阪府が全員喫食・無償化を進めるべきです。
 単純計算で中学校給食無償化・全員喫食を進めるのにかかる費用負担は年間約120億円程度です。
 義務教育である中学校給食も、大阪府の責任で全員喫食と無償化を進めてはどうでしょうか。見解を求めます。

吉村知事
 市町村立中学校給食の無償化や実施手法については、給食の実施主体である市町村において必要性を判断し実施されるべきものです。
 府としては、国に対し、保護者負担の軽減のため、学校設置者が実施する給食費の無償化等、助成制度に対し財政措置を講ずるよう要望しており、引き続き、国の動向を注視してまいります。

 いつも「実施主体は市町村である」というふうに言われますが、大阪の中学校給食実施率が低かった時、大阪府の施策として学校給食導入促進事業を行いました。結局、やる気の問題だと思います。
 国の動向待ちにならずに、府として中学校給食の無償化、全員喫食を進めて下さい。よろしくお願いいたします。

(3)少人数学級の拡大
 次に教育の充実についてお聞きをいたします。国が来年度の中学校1年生より35人クラス編成を進めます。35人学級編成を私も求めてきた1人ですから、非常に歓迎をしています。
 そこで提案をいたします。中学校2、3年生の35人学級編成にかかる府の負担は約22億円です。1人ひとりの状況に応じたきめ細やかな教育をすすめる上で、国に先駆けて、全学年での35人学級編成を今すぐ行ってはどうでしょうか。見解を求めます。

吉村知事
 35人学級については、小学校において令和7年度に完成し、また続く中学校についても、令和8年度より1年生から学年進行で実施をし、令和10年度に完成すると国から示されているところです。
 このため、府としてはこの方針に基づいて実施をしていきます。

 国がやるのをずっと待っとくという姿勢はいかがかなというふうに思っています。
 少人数学級編成の重要性については大阪府教育庁も以前からずっと認めているはずです。どうして前倒しで、全学年で一気に35人学級の編成をしないのか、その理由を、知事お聞かせください。

吉村知事
 中学校の学級編制は、義務教育の基本的な条件に関わるものでありますことから、国の責任で実施していくべきものだと認識をしています。

 佐賀県では国に先駆けて今年度から順次中学校35人学級が進められています。
 「次代を担う子どもたちへの投資」、こういうふうに仰るのであれば、全国に先駆けて35人学級を全学年でやる、これを大阪こそがやるべきだというふうに申し上げておきます。

(4)私学助成の拡充
 次に私学助成についてお聞きをいたします。
 来年度、経常費助成の拡充が行われます。それでも高校は2025年度の全国平均以下です。
 授業料63万円のキャップ制が私学の財政を圧迫し、パーヘッド方式が生徒獲得競争を激化させています。大阪の私立高校の有期雇用率は50.1%。全国ワースト3です。「せっかく進学したのに十分に教育を受けられる環境にない」、こういう悲鳴もあります。
 教育の質を低下させず、教員の安定雇用と安定経営を支えるために、経常費助成をせめて全国平均まで引き上げるべきです。
 あわせて、“隠れ教育費”と呼ばれる、授業料以外への支援策として、入学金への補助制度を創設してはいかがでしょうか。見解を求めます。

吉村知事
 私立高校に対する経常費助成の補助単価については、府立高校における所要経費をもとに算定した「標準教育費」の2分の1を基本として、国の財源措置額の範囲内で算定しており、必要な補助を行っているところです。
 私立高校に通う生徒については、保護者負担の大半を占め、毎年必要となる授業料等を対象として支援をしており、一時的に発生する入学金を補助の対象にするということは考えておりません。
 なお、入学時の資金については、府育英会において無利子の貸付制度である「入学時増額奨学資金」を設けております。

 「入学時増額奨学資金」は、無利子とはいえ借金に変わりはありません。高校入学時から借金を勧める、こんな大阪で本当にいいのでしょうか。
 愛知県では、国支援額と授業料の差額を県が補助、施設設備費の授業料への移行などで、今、実質的無償化が進められている上に、入学金も新年度から所得制限なし、大半の家庭が無償になります。教職員の安定雇用で教育の質も担保されています。
 大阪でも入学金補助制度の創設を強く求めて、次の質問に移ります。

(5)支援教育の充実
 次に支援学校の過大過密の解消についてお聞きをいたします。

 パネルをご覧下さい。
 現在、400人超が5校、300人超が10校、支援学校の過大過密は深刻です。普通教室が足りず、特別室、更衣室、教材室まで転用、クールダウンできるスペースもない、教育環境は悪化する一方です。
 現在、支援学校の整備が進められていますが、想定在籍者数は多い所で450人、少ない所で200人となっており、新設しても過大校です。
 そもそも学校教育審議会が知的障がい支援学校の適正規模を150人から200人と定めている点から見ても、大規模が前提の計画で本当にいいのでしょうか。
 2024年に開校した出来島支援学校は、建設当初、図工室、美術室、音楽室が小中高あわせて3つ、調理室が2つありましたが、現在、新校建設をはじめとする整備対象校はこのレベルにも至っていません。
 新校整備は、生徒の教育環境を十分配慮し進めることを強く求めておきます。
 また、2025年度は在籍者数の実績値が推計値を上回りました。今後、さらに増加傾向にある中で、先を見通した新たな新校整備計画を策定し新校建設を進めるべきだと思います。見解を求めます。

吉村知事
 府では、現在、生野支援学校をはじめとする4校の新校整備を進めております。令和10年度から11年度にかけて順次開校を予定しており、知的障がい支援学校の教育環境の充実が図れるよう取り組んでいるところです。
 今後とも、教室不足等の状況や在籍者数の将来推計をしっかりと把握し、計画的に取り組んでいきます。

 兵庫県では、新校整備の際、今後増えることを前提に建設が行われています。
 計画的に取り組んでいただけるというふうにお聞きしましたので期待をしておきたいと思います。よろしくお願いします。

4.ギャンブル依存症対策

 次にギャンブル依存症対策についてお聞きいたします。
 予算案では、依存症センター設置費を除けば、健康医療部、IR推進局合わせても依存症対策費は減っています。現在、単純計算で大阪府の依存症疑いは約22万人です。ギャンブル依存による横領等は増えており、金額も大きくなっていると聞きます。
 センター設置待ちにならずに対策を緊急的に進めることが、社会的、経済的損失を減らすことにもつながります。
 現在、大阪府の精神医療センターは依存症患者の入院受け入れも行っていますが、依存症病棟はありません。他県では拠点医療機関に依存症病棟があり、入院、転院の依頼も増えていると聞きます。
 大阪でも50床休床予定の精神医療センターに依存症病棟を設置し、ギャンブルを含めた依存症治療体制の強化をしてはどうでしょうか。見解を求めます。

吉村知事
 ギャンブル等依存症患者への医療提供については、府内で専門医療機関を12機関選定し、治療プログラム等を受けられる体制を整えており、多くの患者は外来において治療を受けておられます。
 入院による専門的な治療を提供できる医療機関は12機関のうち大阪精神医療センターを含め6病院あり、医師が必要と判断した場合は、入院医療が提供されています。
 引き続き、次期計画においても専門医療機関の増加等に向けて取り組んでいきます。
 大阪精神医療センターにおいては、依存症治療プログラムなどの実施や、入院治療を提供しており、引き続き、府内における依存症治療の拠点として人材育成も含めた医療提供体制の充実を図っていきます。

 最大の依存症対策はカジノをつくらないことです。
 カジノをつくらずに、依存症対策の強化を求めておきます。
 今回、金額も含めて、府民生活を守る提案をさせていただきました。大企業の儲けだけを追求する副首都・都構想は断念し、暮らしと中小企業を支え、府民生活を守る方向に大きく舵を切ることを求めて質問を終わります。
 有難うございました。


   
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