| 府市「ギャンブル依存症対策啓発動画」配信停止/石川府議が内容是正求める
石川たえ・日本共産党府議は1月30日、大阪府・市の若者向け「違法オンラインギャンブル対策啓発動画」が配信停止となった問題について、府地域保健課に動画の内容の是正と今後の依存症対策強化を要請しました。
動画では、主人公の高校生「ギャン太郎」が「ラクして生きたい」と述べオンラインギャンブルに依存、「心が鬼になる」「鬼に勝つ」などと述べています。1月21日の公開直後から「依存症になる人は怠け者だという誤った考えを助長する」「解決策が精神論で、依存症になった人の自己責任としている」「『鬼』と呼ぶべきは違法ギャンブル業者」などの批判が相次ぎ、府・市は28日に動画の公開を停止し、「医療関係者等への意見聴取を行ったうえで、今後の対応について検討する」としています。
石川府議は、依存症治療の専門家や患者支援団体の意見を踏まえ、医学的根拠に基づいた内容に動画を是正するよう要請。今後の対策に当たっても、依存症の専門家・支援団体・当事者と十分に連携して進めるよう求めました。
動画作成はカジノ推進企業
府・市が動画の作成業者に選定した㈱博報堂プロダクツ関西支社の親会社である大手広告代理店㈱博報堂は、国内でのカジノ建設の旗振り役を果たしてきた“カジノ推進企業”です。
博報堂は、2016年の「IR(カジノを中核とした統合型リゾート)推進法」成立前から社内に「IR/MICE推進室」を設置。長崎県や沖縄県のカジノ誘致関連事業を受託し、税金から甘い汁を吸っています。大阪府主催のIR推進シンポジウムに講師を派遣、2024年には府民・市民にIRへの「興味関心を喚起」する広報企画運営業務の提案事業者にも名乗りを上げています。
今回の啓発動画の作成者を選定する委員会は、広報プロモーションやデジタルコンテンツの専門家などのみで構成され、依存症の専門家や患者支援団体などは含まれていません。公募要領も、内容についての審査基準を「興味・関心を惹き、多くの動画視聴につながる」「若年層の嗜好特性を捉えた企画力の高いもの」などとしているのみで、医学的根拠や当事者の意見を踏まえることなどには触れていません。
依存症の専門家の意見も聞かず、しかもカジノ推進企業に作成を“丸投げ”では、維新府市政が“カジノ誘致ありき”で依存症対策をおざなりにしているという批判は免れません。
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