府市「成長戦略」自慢する松井知事非正規増えた維新府政

　松井一郎知事ら維新の会は、府市共通の「成長戦略」で雇用が増えたなどと、その「成果」を自慢します。
　確かに雇用は増えていますが、中身をみると正規雇用が減り、非正規雇用が増えています。
　有効求人倍率は１．２２倍（８月）と１倍超えが続いていますが、新規求人に占める正社員求人の割合は４６％と非正規の求人が半分以上と、雇用の“劣化”は、進んでいるのが現状。
　実質賃金の減少も進み、２００９年～２０１４年の間に５．２ポイント落ち込んでいます。

　就業構造基本調査によると、２００７年の調査で府内の正規雇用者数は２１３万人、非正規雇用者数は１３４万人でしたが、２０１２年には、それぞれ２０９万人と１４７万人と正規雇用が３．４万人減り、非正規雇用が１３．４万人増えています。

　雇用者数は９．７万人増えているので、正規から非正規への置き換えが進んだことを示しています。

　特に男性で正規雇用が６．３万人減少し、非正規雇用が２万人増えています。
　女性は正規・非正規とも増加それぞれ２．８万人増、１１万人増となっています。

外国人観光客の伸びは京都、沖縄より小

　また知事は、外国人観光客の増加、伸び率などを自慢します。
　円安なども追い風になり、増加したのは事実ですが、観光庁の「外国人延べ宿泊者数」（２０１４年）によると、延べ宿泊者数は東京都の半分以下の６２０万人泊、２００７年と比較した伸び率は２．４倍で、京都府の３．４倍、沖縄県の１０．２倍などを下回っています。

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