西淀川高「魅力ない」　松井知事発言に抗議

西淀川高「魅力ない」　松井知事発言に抗議

　松井一郎大阪府知事は３日の会見で、府立西淀川高校が募集停止の対象校とされたことに関連し、「魅力のない学校で定員にも満たず、その学校に通うことは生徒にとって自身の成長につながらない」と発言しました。
　大阪府では２０１２年に制定した府立学校条例で３年連続定員割れした府立高校は再編整備の対象としており、西淀川高校の募集停止方針はこの規定に基づくものです。
　知事の発言は同規定についての認識を問われ、「適切だ」としたうえで述べたもの。「公立はつぶれないというところにあぐらをかいて自分たちの学校の魅力をつくっていない。その結果が３年連続定員割れにつながる」と決めつけました。
　大阪府立高等学校教職員組合は４日、「事実に反する一方的な見解だ」として知事あてに抗議文を送付。「西淀川高校で学んでいる生徒や卒業生、関係者を深く傷つけ、現場で奮闘している教職員の頑張りを全く否定するもので断じて容認できない」とし、発言の撤回と謝罪を求めています。

「しんぶん赤旗」2015年9月8日付より

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