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揺れる維新政治 肝いり議案 否決相次ぐ

 橋下徹大阪市長が率いる「維新の会」が地元、大阪でも揺れています。大阪市議会では、市長肝煎りの議案の否決や継続が目立ち、単独過半数を握っていた府議会も先週、初の造反で過半数謝れしました。大阪市を解体して府と統合する「大阪都」構想を掲げ、2年前の大阪市長・府知事選では「圧勝」と報じられた「維新」がいま、深刻な行き詰まりに直面しています。
 「まあ少数与党ですからね。これ以上できませんよ、僕は」。市議会が閉会した17日、橋下氏は、地下鉄民営化の3度日の継続審議など議会側の厳しい判断が目立つ現状について問われ、こう話しました。

必ずボロ出す

 9月からの市議会では橋下氏の思い通りにはいかない場面が相次ぎました。市立幼稚園の廃止・民営化では、保護者や連合町会の強い反対にあって第1期19園のうち14園の廃止が否決。大阪府立大学との統合に向けた市立大学の定款変更の議案も否決されました。今年5月には「府市統合の象徴」として知事時代から進めてきた水道統合議案も否決されています。
 “.力の源泉”といわれた登退庁時の囲み取材で並んだテレビカメラも、10月から代表撮影に。会見では「頓挫なんて書かないでくださいよ」などと報道内容にケチをつけるのが恒例となっています。
 「改憲型新自由主義は必ずボロを出すんですよ」。二宮厚美神戸大学名誉教授は、今年5月の「慰安婦」暴言以降、橋下氏は「守勢」に回り、常に「言い訳」や「弁明」に追われていると言います。「堺はなくしません」「住民投票があるから安心空と「都」構想批判への弁明に追われた9月の堺市長選が典型だと言います。
 維新は惨敗した同市長選後、市民から見た橋下氏の人物像が大阪人が好む「挑戦者」から大阪人が嫌う「権力者」に変化したと分析。維新前秘書が出馬した岸和田市長選では「橋下・維新隠し」に徹しましたが、結居、負けました。

独裁的な本性

 二宮氏は橋下氏の「支持率0%になろうが今のまま突き進む」(11月19日)との発言に「独裁的本性が現れている」と指摘。「有権者に対するこれほどの侮辱はない。都構想自体もそんなものだ」と批判します。
 奈良女子大学の中山徹教授は、この間の大阪の変化を振り返り「橋下氏の新自由主義的な地域破壊の中で、地域の良心的保守層が立ち上がり、『地域の福祉や自治を守る』という一致点で民主的団体が共同を広げれば、新たな民主的自治体を誕生させる条件ができつつある」と語ります。

 19日で就任2年を迎えた橋下市長らが住民にもたらした傷痕と、「維新政治」を揺るがす大阪のたたかいを、「揺れる維新政治」としてシリーズで伝えます。



「しんぶん赤旗」2013年12月23日付より









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