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進まない浸水被害対策 共産党議員が被災地域を視察

 8月13、14日、大阪北東部を襲った大雨の被害と対策について、日本共産党の堀田文一府議や北河内南地区の地方議員らは21日、寝屋川流域を視察しました。

 13,14日に北河内地域を襲った大雨は記録的な豪雨となりました。交野市内の妙見東が最大で、1時間当たり111ミリ。府内の被害は死者1人、軽傷2人、床上浸水22572棟、床下浸水1万32899棟でした。
 堀田氏らは、大雨時に雨水を一時貯留する遊水池や、浸水被害に遭った地域などを視察した後、被災自治体の対応状況を聞き取りました。寝屋川市の太田徹、田中ひさ子、大東市の古崎勉、四條畷市の阿部佳世、守口市の形本悦子、門真市の豊北ゆう子の各市議が、それぞれの自治体の対応を報告しました。

バリアフリーがあだになり

浸水被害に遭った四候畷市内の住宅型有料老人ホーム「ちよの里」では、14日午前7時ごろ、建物のガラス製の自動扉の外で、雨水は人のすねの高さまでかさを増していました。道路を自動車が通る度に扉に波が押し寄せ、やがて雨水は建物内に入ってきました。
 当日はまだ職員が出勤しておらず、当直の2人が利用者約20人を避難させました。バリアフリーで高低差がないため、建物奥まで容易に浸水しました。エレベーターも止まり、1階の利用者を職員がおぶって2階へ移動させ、消防署のレスキューを呼びました。
 「ちよの里」生活相談員の城戸崇さんは、「利用者には心理的ストレスになった」と話しました。

未完成の巨大地下トンネル

 寝屋川流域は南北を淀川と大和川に挟まれ、東西を生駒山と上町大地に挟まれたおわんのような地形です。大部分が低平地で、市街地の拡大で、地表が急速にアスファルトやコンクリートに覆われるなどし、雨水の流出量が増え、浸水被害が多く起きています。
 府は巨大地下トンネル・寝屋川南部地下河川や市街地から雨水を集める下水道増補幹線などにより、流域の雨水を大川や木津川へ逃すことを計画しています。完成後は浸水被害の回数や規模は、これまでの半分以下になるとしています。
 トンネルは第2京阪や府道八尾枚方線など道路の地下を通りますが、未完成です。

見舞金を廃止した橋下府政

 この問題では、楕下徹大阪市長が知事時代に寝屋川市内の中木田調整池の建設を先送りにしました。また災害被災者への見舞金も廃止しました。
 大東市から寝屋川市にかかる深北緑地を利用した寝屋川治水緑地は、雨水146万トンが入りますが、14日の雨でも37万トンしか入っていませんでした。寝屋川から水を引き入れる越流堤を切り下げるなどの工夫が必要ではないか、と古崎市議は話します。

理解得られるものではない

 大阪市内など下流域の浸水被害を低減するために、雨水を河川に排出するポンプの運転を「調整」するルールが、来年度に実施されます。この「調整」により、大阪市内など下流域の床上浸水が低減される代わりに、寝屋川市など上流域で床下浸水被害が予測される地域が拡大します。太田市議は「とても住民の理解は得られない」と話します。



※ 寝屋川流域の治水対策では、北部地下河川と南部地下河川が計画されており、どちらも海までつながっておらず、完成が急がれています。南部地下河川は木津川に、北部地下河川は旧淀川(大川)に接続する計画です。



「大阪民主新報」2012年9月30日付より





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