土砂災害での対策早く 都市整備委で小谷府議

 日本共産党の小谷みすず府議は9日、府議会都市整備常任委員会で質問し、環境破壊の大型開発はやめ、災害危険個所などの対策を早急に強めるよう主張しました。

 小谷議員は、総事業費.790億円をかけてつくった箕面トンネルによって箕面の滝が細り、奥山川の地下水位が50メートル下がり、山の斜面があちこち崩落するなど、自然破壊が進んでいることを明らかにしました。

 また、天王山トンネルの拡幅工事後、水無瀬の滝も細り、鈴谷川が枯れ、竹林が被害にあっていることも紹介。調査と対策を求めました。府は、「今後も調査していく」と答えました。

 アクセス道路の建設に府民の税金が325億円使われ、北摂の山間に少なくとも8カ所もトンネルがつくられる新名神高速道路(神戸―高槻間)について小谷議員は、多額の税金が使われ、自然が破壊される危険があると強調。国に中止するよう求めました。

 小谷議員は、ムダな公共事業を進める一方、4361カ所ある土砂災害危険個所の対策は、予算も年間36億円に削減され、ほとんど進んでいないと指摘。「命を守る自治体本来の仕事にこそ予算を増やし進めるべきだ」と主張しました。

 福田都市整備部長は、「高速道路網の建設は、大阪・関西の発展に必要」と、推進の姿勢を変えませんでした。


2007年10月12日付「しんぶん赤旗」より