守れ府民生活 無駄遣いノー 府民連が府庁包囲

 「大阪府は、府民の暮らしと福祉を守れ」「子どもたちの保育を守れ」「大型開発に税金を無駄遣いするな」―。

 太田房江府知事の2期目最後の本格議会となる9月定例府議会が始まった20日、府民要求連絡会(府民連)は大阪市中央区の府庁周辺で包囲行動やデモ行進を行い、切実な府民要求の実現を訴えました。炎天下、約290人が参加しました。

 包囲行動には、日本共産党の宮原たけし府議団長ら府議10人全員も参加。宮原氏は、この6年間で府の生活保護受給が1・6倍になり、中小企業の倒産率も全国平均の2倍になっている点を紹介し、「太田知事が国と一緒に貧困と格差の拡大を加速させてきた」と批判。「国保料の軽減や高校授業料の値下げ、生活保護一時金の復活など、議会で具体的な提案を掲げ、府民のみなさんの要求実現への筋道をしっかりと明らかにしていきたい」と激励しました。

 また各団体が決意表明。「月末は子どもを病院に連れていくのをためらう」という苦しい親の思いを紹介しながら、全国最低ランクにある大阪府の子どもの医療費助成制度を拡充する要求や、府営住宅で地位承継にかんして不当な制限が行われていることを紹介し、「府営住宅の大量建設を求める取り組みを強めたい」といった決意が語られました。


2007年9月21日付「しんぶん赤旗」より