貧困、格差是正しよう

52団体参加 党府議団が懇談会

 日本共産党府議団は11日、20日開会の9月定例府議会にむけた府民懇談会を開き、52団体・65人が参加しました。
 宮原威団長が、「貧困と格差の広がりの深刻さは大阪の最大の特徴」とのべ、「『貧困と格差の縮小は大阪から』を大きな運動の方向にかかげ、みなさんと力をあわせてがんばりたい」とあいさつしました。

 黒田まさ子政調会長が9月府議会の争点と府政の課題について報告。大阪での貧困と格差の広がりを暮らしや中小企業、社会の病理現象の指標などから示し、「府の福祉・教育の切り捨てと大企業優先の産業政策が、自公政権の構造改革による弱肉強食政治による貧困と格差の拡大に拍車をかけた」と指摘。温かい心の通った府政と活力ある大阪経済を取り戻すために府民運動と結んで議会論戦に全力をあげるとのべました。

 参加者からは、「産婦人科が20年間に半減し、大阪でも出産する場所がないことが深刻になっている。こうした状況を打開するためにも子ども医療費助成制度の拡充を」(歯科保険医協会)、「貧困と格差は学校にも深刻な影響を及ぼしている。その解消のために少人数学級の拡大を」(大教組)、「福祉職場の低賃金、人手不足は深刻。人材確保のためにも黒田府政時代の公私間格差是正の補助金の復活を」(社会福祉施設経営者同友会)、「医師不足で自治体病院の救急が縮小された。自治体病院を支える府の行政責任を追及してほしい」(和泉市の党市議)などの意見や要望が出されました。


2007年9月16日付「しんぶん赤旗」より