2工事契約は改善必要
府議会最終日 くち原議員が討論

 5月定例府議会は29日、本会議を開き、提出されたすべての議案を全会一致で可決し閉会グしました。


 日本共産党のくち原亮議員が議案についての見解と態度を表明。提案された議案はいずれも必要な工事請負契約であり、賛成するとしたうえで、「改善が必要なものもある」と2件の契約について指摘しました。


 一つは、東大阪島之内第5高層住宅(建て替え)新築工事請負契約で、2企業グループによる入札が98.13%の高値落札となっている件。くち原議員は、「税金の無駄づかいの疑念を抱かざるを得ない」と指摘しました。


 もう一つは、府営苅田住宅の民活プロジェクト特定事業契約でPFI方式での建て替え事業となっている件。くち原議員は、「コスト縮減」といいながらPFI方式は逆にコストが高くなる事例が多くあること、設計、管理まで一括発注するため中小企業の受注が難しいことを指摘。「PFI事業を安易に推進するのではなく、中小企業への分離発注の可能性など十分検討し、考慮すべきだ」と改善を求めました。


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遊戯施設の安全を
全会一致で意見書可決

 5月定例府議会の閉会本会議が29日開かれ、「遊戯施設等の安全確保を求める意見書」を全会一致で可決しました。


 同意見書は、日本共産党と自民党が原案を提出していたもので、エキスホランド(吹田市)内のジェットコースターで死傷事故が起きたことを受け、遊戯施設などの定期点検や点検方法などを含めて安全確保のための法制度の早急な見直しなどを求めています。

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政調費のあり方協議
共産党「領収書つけ公開を」

 府議会の政務調査費のあり方について各会派で検討する「政務調査費のあり方協議会」の第1回協議会が29日開かれました。


 府議会で議員や会派に支給されている政務調査費について領収書を添付しての公開などについて協議するもの。弁護士や公認会計士らからも意見を聞き、9月議会にも条例改正案を提案する予定です。日本共産党はこれまで、すべての支出に領収書などを添付して公開すべきと主張。条例改正を待たずに今期分の支出から自主的に公開する予定です。


2007年5月29日付「しんぶん赤旗」より