2月定例府議会で採択された意見書を紹介します

食品の安全性に関する意見書

 株式会社不二家では全社的にコンプライアンスの遵守ができておらず、消費期限切れの牛乳の使用や、社内基準より1日長く消費期限をつけて製品を販売するなど、衛生管理体制のずさんさが次々と明らかとなり、国民の食品への不安不信を高めることになった。

 このような問題が二度と起こらないようにするためにも、いま一度、食品事業者がその責任を自覚するとともに、食の安全安心の確保と信頼の回復を図り、国民の健康を守るため、事件の発生動向や国民の関心を積極的に把握し、食の安全安心についての取り組みを強化すべきである。

 一方、国民の健康志向の高まりとともに、テレビ番組をはじめとするマスコミ情報の信頼性や、健康食品やサプリメントの安全性についても問題点が指摘されている。

 よって国会および政府は、食品のより一層の安全性を確保するために、下記の施策を早期に実施するよう強く要望する。

1  食品衛生に関するコンプライアンスの問題は、国民の健康に直結する問題である。一定規模の企業には自主的な外部監査制度の導入の努力義務を課すとともに、国および地方自治体が責任を持って監視を行うなど、食品衛生法の見直しを含めて検討すること。

2  マスコミに対しては、信頼のおける正確な情報の提供を要請するとともに、健康食品やサプリメントの安全性についてもその結果を公表すること。

3  大量生産もしくは広域流通する食品の安全対策には、自治体間および国との密接な連携ならびに食品衛生監視員の体制と機能の強化が重要である。国は連携体制の確立および研修の強化等、必要な措置を行うこと。

2007年3月12日