府家畜保健衛生所

1千万円こす裏金出勤日、人員水増し請求

 大阪府の北部・南部の両家畜保健衛生所(家保)で発覚した裏金が2001年度以降で総額1154万円、両家保で保管、使用されたのは514万円にのぼり、職員の飲食代として使用されたほか、一部を職員に分配していたことがわかりました。


8日の府議会裏金調査特別委員会で府が明らかにしました。


府の調査では、1991年度以降、北部では約462万円の裏金がつくられ、同所が保管・使用したのは約152万円、南部では約692万円がつくられ、約362万円が同所で保管・使用されていました。


2000年度以前も裏金づくりが行われていたと考えられますが、書類がなく、金額は不明としています。


裏金づくりの手法は、家畜伝染病の予防などのために家畜保健衛生所と大阪府畜産会が実施する予防注射などを目的に非常勤雇用した府のOBの獣医師の出勤日・人数を水増し請求し、親ぼく会口座に振り込んでいました。


また非常勤職員について実働より多い賃金を請求し、府から支払われた賃金と実際に支払った賃金の差額を保管していました。


裏金の総額と保管・使用の額の差はこれにあたります。


畜産農家から支払われた予防注射などの手数料も一部が裏金に充てられていました。


これらによってつくられた裏金は、郵便貯金や銀行預金、または現金で保管し、親ぼく会の私的積立金と一体管理


所長、会計担当者の判断のもと飲食代などに使い、所長の判断で職員全員(北部10人、南部18人)に現金も配分していました。

2007年2月10日付「しんぶん赤旗」より