日本共産党大阪府議会議員団



水道は黒字 値下げせよ
府議会委 和田議員が要求
 
 このほど開かれた府議会企業水道常任委員会で日本共産党の和田正徳議員は、水道事業会計が黒字となっている要因を示し、水道料金を値下げして府民に還元するよう求めました。
 
 府の水道事業は、経営健全化計画にもとづき2000年度に水道料金を18.3%値上げして以降、01年度から毎年単年度で50億円前後の黒字になっています。そのことから、府は府の財政が危機的状況にあることを理由に一般会計から水道会計への繰りだしを05年から7年間、約233億円、休止するとしています。
 
 和田議員は、水道会計が黒字になった背景に「経営健全化計画」で人件費や動力費などの諸費用を過大に見積もって水道料金を値上げしたことを指摘。具体的に、1995年度から99年度の5年間で諸費用は2503億円、2000年度から04年度までの5年間は同2474億円であるのに対し、「健全化計画」は2000年度からの5年間で2712億円を見込み、「計画」前の5年間より209億円も多いことを示しました。
 
 「費用を意図的に水増ししたのではないか。一般会計からの繰りだしをやめることは、値上げしすぎた料金で一般会計のムダづかいの穴埋めに使うことになる」と批判。繰りだし休止をやめ、料金を値下げして府民に還元するよう求めました。
 
 府は、「適正に料金を見込んで算定した」と答え、要求に背を向けました。
 
 和田議員はまた、府が建設する安威川ダムの利水機能について、「日量1万トンでは複数水源にはならない。ダム建設先にありきだ」と批判し、利水の撤退を要求しました。

2006年3月26日付
「しんぶん赤旗」より
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