日本共産党大阪府議会議員団

高い評価の研究してる 岸上氏、3試験所統合に懸念
 
 府議会環境農林常任委員会(14日)で日本共産党の岸上しすぎ府議は、3つの試験研究機関の統合、豊能部美化センターのダイオキシン汚染処理などについて質問しました。
 府は、2007年4月に「食とみどりの総台技術センター」「環境情報センター」「水産試験所」の3試験研究機関を統合しようとしています。
 
 研究機関では、水酸化PCB(環境ホルモン物質)の研究やダイオキシンの分析など全国的にも高い評価を受けている研究が行われています。しかし3機関ともベテラン研究員が次々と定年退職を迎えることによる研究技術の継承や統合による技術水準の低下が懸念されています。
 
 岸上府議は、「3機関とも異なった設置目的や経緯をもつ機関であり、統合は財政難を理由にしたスリム化だ。統合という結論ありきで進んでいるのではないか」とただしました。府は「3機関をとりまく社会情勢が大きく変化しており、それに対応するため効率的な運営を図る」と統合推進の姿勢に終始しました。
 
 豊能郡美化センターのダイオキシン問題では、今年12月20日を期限とした汚染物の処理について、能勢、豊能向町の財政負担軽減のため府としての支援策と期限内の処理にむけた取り組みについて質問。府は、「今後とも財政的支援を国に要望する。今年度からは技術職員を増員し、引きつづき支援を行う」と答弁しました。

2006年3月17日付
「しんぶん赤旗」より
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