日本共産党大阪府議会議員団


石綿むきだしボロボロ 東大阪の3府立校 小林、和田府議ら調査
 
 日本共産党の小林隆義、和田正徳両府議は10日、党東大阪市議団、内海公仁東大阪市議候補らとともにアスベストを含んだ吹き付け材が露出している東大阪市内の2高校と1養護学校を視察しました。
 
 視察したのは、布施工科高校、花園高校と東大阪養護学校。吹き付け材は主に防火・防音が目的で、同市内の10府立学校のうち6校はアスベスト含有の吹き付け材はなく、1校は対策済です。
 
 「触れると(石綿が)ボロボロ落ちてくる」と和田府議が顔をしかめたのが、東大阪養護学校にある汚水処理施設の壁や天井。同行した府教育委員会事務局の担当者は、「生徒が入る場所ではありませんが、今月中に液剤を吹き付ける『封じ込め』という応急処置をして、来年夏には施設そのものを解体したい」と話します。
 
 布施工科、花園の両校校では、実習室や銃剣道場の天井に、ひるま石(注)とアスベストを混ぜた吹き付け材が使われていました。ひるま石は比較的安定した性質のため、府の調査ではアスベストはほとんど検出されていません。視察では、ところどころ欠け落ちた個所が見られ、、「飛散していなくても、口に入ったりしたら大変だ」の声が出ました。いずれも2006年度中に撤去する予定といいます。
 
 視察を終えて小林府議は、「むきだしの状態は危ない。今年度中にすべて手渠すべきだと思う。今後、小中学校を含めた調査や、応急処置で済ませている個所の最終的な処理が必要です」と話しました。
 
(注)ひるいし【蛭石】 黒雲母の風化物。多量の水を含み、熱すると水分が放散して蛭ののびるように延長する。(『広辞苑』から)

2006年2月11日付
「しんぶん赤旗」より

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