日本共産党大阪府議会議員団

自立支援法
府が独自支援策
本格実施で負担の上限設定
 
 障害者に過酷な負担を強いる障害者自支援法が10月1日に本格実施されたのに伴い、負担軽減のための府の独自の支援策が2日、明らかになりました。
 
 10月から実施される地域生活支援事業のうち、障害者の移動支援(ガイドヘルプ)は1割負担を原則としますが、府独自に生活保護世帯は無料、市町村民税非課税世帯は月2千円、市町村民税課税世帯は同4千円を上限額に設定。日常生活用具の給付も一割負担を原則に生活保護世帯は無料、市町村民税非課税世帯は月1万2千円、市町村民税課税世帯は同2万4千円を上限額として設定します。
 
 これらを実施する市町村に対し、補助率2分の1、人口に応じて50万−4百万円を上限に2008年度まで補助を行います。
 
 4人定員を標準としてきたグループホームは、10月から10人以下が標準となりますが、「安定的な運営には6人以上が必要」とし、支援策を市町村と協議中としています。
 
 また、作業所に関しては、補助額を現行水準で原則7年間継続、小規模通所授産施設に対しては、2011年度末までに自立支援法における給付事業(就労移行支援事業・就労継続支援事業等)へ移行されるため、その間、府、市町村の加算額は現行水準で継続します。
 
府政動かした障害者の運動
 
府独自の負担軽減策を要求してきた日本共産党府議団の黒田まさ子政調会長の話
 
 今回の措置はささやかですが、障害者の運動が府政を動かし実現したものです。しかし、制度の根幹である「一割応益負担」にはなんの援助も打ち出されていません。みなさんと運動を広げ、法律の根本を変えさせるため奮闘する決意です。

2006年10月3日付
「しんぶん赤旗」より
go back to toppage