日本共産党大阪府議会議員団


過密すすみ 教室足りない 奥村府議ら和泉養護学校を調査

 
 日本共産党の奥村健二府議と堺市議団(城勝行、なら谷けい子、げんなかみおこ、山口和子の各市議)は23日、過大・過密状態となっている府内の養護学校の実情を調査するため、府立和泉養護学校を訪ねました。
 府立和泉養護学校の学区は和泉、泉大津、高石の3市と忠岡町ですが、堺市の知的障害を持つ中学生を受け入れており、高校生も多数堺市から通学することで長年過密状態になっています。
 堺市では昨年秋、長年の運動によって堺市立百舌鳥養護学校の過密解消のために、泉北ニュータウンにある元府立上神谷(にわだに)高校を活用して、09年度に養護学校を新設する方針を発表しました。
 しかし、来年度も堺市の中学校の養護学校希望が多く、堺市内では就学が補償できず、その影響を府立和泉養護学校が受け、新たにプレハブ教室の増設案が出ています。
 学級増加で特別教室が、普通教室に転用され、児童生徒の観察室がパソコンルームに、トランポリンの部屋が仕切られて教室に、和室の作法室は図書室になり、床の間にパソコンが置かれています。
 学校全体での努力は限界を超えています。こうした状況でのプレハブ教室増設は、いっそう過密に拍車をかけることになり、教職員は再検討を求めています。
 堺市内での学校新設の動きは、過密解決に大きな一歩ですが奥村府議らは、「ここまで事態を深刻にしてきた、府、堺市の行政、教育委員会の責任は重大で、その責任を十分認識して、対応にあたることが必要です」と話しました。

2006年1月25日付
「しんぶん赤旗」より

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