安全踏切へ
非常ボタン移設
近鉄大阪線俊徳道3号

"2年前 車いす利用者の死亡事故"

共産党の調査・指摘など実る


非常ボタンの移設工事を視察する和田(右から2人目)、小林(左)の両府議=16日未明、東大阪
 
 
 東大阪市の近鉄大阪線の俊徳道第3号踏切(東大阪生協病院前)で16日、非常時を列車に知らせるボタンの移設工事が行われました。工事は、午前0時39分長瀬駅着、高安行きの最終列車が通り過ぎた直後から始まりました。
この踏切は、2年前の1月17日に車椅子に乗った人の死亡事故が発生。今年3月26日に再び車椅子と電車の接触事故が起こり、通行人からは「怖い踏切」と言われていました。
設置されている非常ボタンが踏切の外からは押せない位置にあり、とっさの時に危険な踏切内に入ってボタンをおさなければならない状態でした。接触事故直後の3月29日、日本共産党の宮本たけし前参院議員、吉井英勝衆議院事務所が、近畿運輸局、近鉄本社の担当者を交えて現場調査、問題点を指摘していました。今回の工事はそれに近鉄側が応えたものです。

 
 工事を行った作業員は、「移設そのものには時間はあまり要しませんが、ボタン が作動し列車への通報がなされるかどうかなどの点検に時間がかかります。明朝の始 発列車に間に合わせなかれば」と述べていました。和田正徳、小林隆義両府会議員、 上原賢作市会議員がこの工事現場を視察しました。
事故が頻発するこの踏切の安全対策は、まだ不十分で、日本共産党は、時速百十キロ メートルの速度で通過する急行電車などの運行速度を下げること、人や車椅子が安心 して渡れる歩道の設置などの改善策を近鉄と東大阪市に求めています。  

2005年5月17日付「しんぶん赤旗」より
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日本共産党大阪府議会議員団