旧式ATSびっくり/怖くて運転できない

私鉄運転士語る

吉井議員 調査
JR事故


 
  JR福知山線の脱線事故にかかわって、日本共産党の吉井秀勝衆院議員は1日、近鉄の現職運転士から聴取・調査しました。これには小林隆義大阪府議、しま倉久美子党東大阪市議が参加しました。 
 運転士は、「福知山線のATS(列車自動停止装置)が旧式なことにびっくりした。事故が起こったカーブには脱線防止ガードもなかったというし、昔のローカル線だった時代のままではないのか。私だったら、怖くてJRの車両は運転できない。新式のATSをい導入していたら起きなかった事故だと思う」と話しました。 
 事故後、JR西日本の社長が「投資効果を考えた」と発言したことについて「常識では考えられない」と批判が出されました。「職場では『これからの鉄道は安全を売らんとあかんな』という声が出ている」と述べました。また「電車の運転士は子どもたちに人気の職業の1つなのに、その夢を壊してしまったかもしれないと思うと残念だ」と思いを述べました。 
 吉井氏らは東大阪市の近鉄瓢箪山(ひょうたんやま)駅から奈良方面に向かうカーブ周辺を調査。吉井氏は、「鉄道利用者や周辺住民と、現場労働者の声があいまって、より安全な対策や設備をつくっていけるよう頑張りたい」と決意をのべました。

2005年5月2日付「しんぶん赤旗」より
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日本共産党大阪府議会議員団