高速大和川線建設に反対

 府議会委で岸上議員

   

 日本共産党の岸上しずき府議は14日、府議会土木建築常任委員会で、阪神高速道路公団が不採算路線として事業を断念した大和川線として事業を断念した大和川線の一部を国と大阪府が肩代わりしてまですすめようとしている問題について質問。建設の中止を求めました。
 阪神高速道路の大和川線、淀川左岸線、淀川左岸延伸部の三事業の総事業費は1兆1934億円です。2020年には1日平均通行量が142万台に達するとの予測のもと、3路線が完成すると、経済波及効果は2兆4000億円見込まれるとして推進してきました。
 しかし、阪神高速道路の通行量(1日平均)は、近年、池田線や北神戸線の延伸、神戸山手線など新路線が開通したにもかかわらず増加どころか逆に減少、1998年の95万台をピークに2003年には89万3000台となっています。大和川線に関連する合流地点でも交通量、渋滞量ともピーク時と比べ減少しています。
 岸上議員は、予測とは逆に需要が減少しており、大和川線の一部を府が公団の肩代わりすべきでない、堺市が政令市になれば堺市も新たな負担を負うことになるとのべ、中止を迫りました。
 村上毅土木道路整備課長は、交通量や渋滞状況の減少などの証明を抜きに、「国際的な都市間競争に生き残るためにも不可欠なもので、着実な整備を図る」と事業に固執する態度を示しました。
 

2005年3月20日付「しんぶん赤旗」より
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日本共産党大阪府議会議員団