"南大阪食肉市場"

 "貸付金・10億円が未使用"

 府議会委

黒田議員追及で判明

   

黒田議員
牛肉偽装事件で逮捕・起訴された浅田満被告が事実上支配していた南大阪食肉市場株式会社(本社・松原市、社長・藤瀬陽三被告)に大阪府が貸し付けていた25億円のうち、6億円が高利債務の返済に流用され、10億円が未使用のまま留保されていることが14日の府議会環境農林常任委員会でわかりました。
 日本共産党の黒田まさ子議員が追及したもの。府は高利債務の返還に支出された6億円の内容について、3銀行にそれぞれ4億2000万円、1億1000万円、約6000万円で返却されたと報告しました。
 残り19億円のうち9億円はすでに退職金や自社肥育(自分の会社で牛を育てること)に使ったとされていますが、10億円は同社内に「留保」されていると府側が答弁。
 貸付金は2002年度から04年度にかけて交付されています。黒田議員は、「留保」している10億円について、誰がどういう形で管理しているのかとただしました。
 府側は「新会社が自主的に責任を持って資金管理をしている」と答えるにとどまりました。このため、黒田議員は地方自治法221条の2項で補助金、交付金、貸付金を受けたものにその状況を調査し、報告させることができると定めていること、同市場会社の経営に浅田被告らがあたっていることを示して調査、報告するよう重ねて要求しました。




2005年3月16日付「しんぶん赤旗」より
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日本共産党大阪府議会議員団