安威川・余野川ダム建設

"河川の維持管理こそ"

党大阪府議団 知事に中止申入れ

 

申し入れる党大阪府議団(右側)=19日、大阪府庁

日本共産党大阪府議会議員団(宮原威団長、9人)は19日、太田房江知事にたいして 「安威川ダム及び余野川ダムの建設中止を求める申し入れ」をおこないました。梶本徳彦副知事らが応対しました。
 宮原氏らは、「水使用量は減少傾向で新たな水源確保の必要はなく、利水ダム建設の意味はなくなっている。治水面では、府も、この100年間の最高の雨でも現状で十分対応できると議会で答弁しており、しゅんせつなど日常的維持管理の強化の方が先決だ」と指摘。@安威川ダム建設については事業を中止し、余野川ダムについては国に事業中止を求めることA安威川、猪名川各流域の支川も含めた河川改修やしゅんせつなどの維持管理を強めることB安威川周辺の内水排除排水機場のいっそうの能力アップに努めること−の3点を要求しました。
 梶本副知事は、治水対策について「申し入れの内容は当然」としつつ、「改修とダムを組み合わせた形でやっていく」と、あくまでダム建設に固執する従来の主張をくりかえしました。利水問題については、この夏に結論を出すとして触れませんでした。
 府議団は、独自の現地調査の実態も示しながら、「治水対策の申し入れ内容は当然というが、実際には河川の維持管理予算を一割カットしている。排水ポンプの機能向上についても方針を出していない。これらはダム建設より、うんと少ない予算でできる有効な対策だ」と府の姿勢を批判し、申し入れ内容の実施を強く求めました。



2005年1月20日付「しんぶん赤旗」より
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日本共産党大阪府議会議員団