日本共産党府議団・府議候補
関空二期工事、りんくうタウン視察
 
 「すごい広さやね」「壮大なムダを実感」−日本共産党府議団(塩谷としお団長)と府議候補ら36人が29日、泉州沖に2本目の滑走路を建設する関西空港二期工事やりんくうタウンを視察。一部が陸地化している二期工事の現場に降り立った参加者から、広さに驚くとともに「ムダな工事のストップを」の声があがりました。(大阪府・小浜明代記者)
 
埋め立て現場、壮大なムダに驚き
りんくう、分譲すすまず空き地
 
 はじめに空港内で関空会社から、昨年9月の同時多発テロで厳しい状況になったものの空港の利用は回復傾向にあると説明を受けました。国土交通省が需要予測を下方修正したことや将来の需要予測の資料はなく、説明もありませんでした。
 
 工事開始の88年から12メートルも沈下
 
 埋め立て作業をする用地造成        関西空港二期工事
会社からは、沈下が問題になっ
ている1期島(現空港島)につ
いて、昨年12月から今年6月
までの沈下は9cm、工事開始
の1988年から今年6月まで
の沈下は平均12m(埋め立て
地盤の圧縮量0.5m含む)と
説明がありました。沈下対策と
    2  期    1  期
滑走路 4000 3500
面 積 約540ha 約510ha
埋立土量 約2.5億立方m 約1.8億立方m
平均水深 19.5 18
沈下予測
 
18
 
12(埋立地盤の 圧縮量0.5m含む)
総事業費 1兆4200億円 1兆5000億円
ボーリングを2ヵ所でうち、土
の動きを測定、「一期より技術的精度は相当あがっていると自信をもっている」としています。
写真

関西空港2期島の工事現場を視察する大阪府議と府議候補ら=29日

 一行は二期工事見学ホールへ。二期工事を一望しながら工法や環境への影響など熱心に担当者に質問しました。二期事業の必要性を説明する需要予測の展示は以前からの右肩上がりの折れ線グラフのまま。よほど最新の予測にはふれたくないようです。
 不等沈下対策としての空港島のターミナルビルのジャッキアップシステム見学では、906本の柱を必要に応じて持ち上げていく作業の説明を聞き、「もっと根本的な沈下対策がいるのでは」など声がでました。
 バスで二期工事の現場へ到着。なにもない現場に異口同音に「広いねー」。むき出しの土砂を踏みしめ、完成までにどれだけたくさんの土砂が使われるか、いかに大きな公共事業であるかを実感します。「ここも日々沈下してます」の説明。なるほどデコボコになっていました。
 
 りんくうタウンまだ契約は4件
 
 このあと一行は、分譲がすすまない、りんくうタウンへ。対岸部を埋め立てて造成した320fの広大な土地に、開港とともに企業のオフィスビルが林立するはずでしたが、分譲はやっと半分を超えたところで、企業局あげての「1万社ローラー作戦」でやっと4件の契約ができたとのこと。
 にぎわっているのはアウトレットモールで1年間に460万人が来客。説明にあたった府企業局は、経済特区で企業立地の規制を緩和し、バイオなどの先端企業を集積していきたいと話しました。
 国際交流センターを視察したあとバスでりんくうタウン内を視察。さら地が続き「あき地だらけね」の声。多くは駐車場などの暫定利用で昼間というのに人影はまばら。府立大学農学部の移転用に土地をおさえているとのことですが、府大の地元である堺市の奥村健二候補は、「地元では超党派で移転に反対してるんですよ」と話します。
 初めて視察した淀川区の寺戸月美候補は語ります。「関空二期事業は3大バカ事業の1つといわれていますが、本当に大バカ事業だと思いました」


2002年11月30日付
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日本共産党大阪府議会議員団